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2012年3月

2012年3月27日 (火)

【映画】父の初七日

Syo73
お葬式をテーマにした映画ということで、何とはなしに観ました。
台湾のお葬式は、儒教と道教と仏教が交じり合った日本に似て非なる葬式がとても興味深く印象的でした。
あまりにしきたりが多く、しかもその多くがちょっと意味不明な感じとなっており、葬式のご指南役がいないと何もできない状態は、日本以上のおかしな状態に見えました。

そんな困惑と喧騒のお葬式を終えて、4ヵ月後にふと、父が亡くなったことを思い出し1時間半も泣いてしまう。
無事、葬儀を終えて送り出して、故人の憂いをなくしてから、遺された者は失ったものの大きさを感じ、生活を続ける。今は言葉としてしか私には書けません。幸せなことに

<作品データ>
原題 父後七日
製作年 2009年
製作国 台湾
配給 太秦
上映時間 92分

<スタッフ>
監督 ワン・ユーリン 、 エッセイ・リウ 
脚本 エッセイ・リウ 
原作 エッセイ・リウ 
製作 ワン・ユーリン 
音楽 ドゥー・ドゥージー 

<キャスト>
アメイ ワン・リーウェン 
アイー ウー・ポンフォン 
タージ チェン・ジャーシャン 
シャオチュアン チェン・タイファー 
父 タイ・バオ 
アチン ジャン・シーイン 
Syo71Syo72

2012年3月26日 (月)

猫ひろしさん、ロンドン五輪出場へ=マラソンのカンボジア代表に(3月25日)

 お笑いタレントの猫ひろしさん(34)=本名・滝崎邦明=が、ロンドン五輪男子マラソンのカンボジア代表に決まったことが25日、分かった。同国オリンピック委員会のワット・チョムラーン専務理事が明らかにした。
 猫さんは昨年カンボジア国籍を取得し、マラソンの同国代表入りを目指していた。今年2月の別府大分毎日マラソンで、自己記録を大幅に更新する2時間30分26秒をマークするなど、有力候補だった。
 猫さんはマラソンの五輪参加標準記録B(2時間18分0秒)に達していないが、参加標準記録を突破した選手が一人もいない国・地域は、男女各1人がいずれかの種目に出場できる特例があり、これに該当する。
 チョムラーン専務理事は「五輪で自己ベストを更新するくらいのパフォーマンスをしてくれれば、お祝いをしたい。五輪まで練習に集中してほしい」と語った。(時事)

【ひと言】
 千葉県出身で、市原高滝湖マラソンのゲストランナーとして一緒に走ったこともある猫ひろしさんのオリンピック出場は素直にうれしいです。
 ただ、その手法については、いろいろと議論を呼ぶでしょうね。
 特に、出場機会を奪われたことになるカンボジアの選手の思い、同国内での評価評判は気になるところです。
出場させて良かったと思わせられるパフォーマンスに期待しましょう

第65回富士登山競走の山頂コースに無事エントリー完了しました。

酔いも回ってきたし、明日は会社に早く行って、仕事進めるためにも、11時前に寝ようと思い、明日の富士登山競走へのエントリーの開始時間を確認したところ、本日0時からになっていました。

日本唯一の大会で、人気も高く、しかも先着順でエントリーが決まる大会なので、やむを得ず寝るのを止めて、0時まで待つことにした。

0時とともにネットでエントリーを開始すると、すでにRUNNET(マラソン大会等のエントリーできるWebサービス)にアクセスが殺到し、現時点で4000人待機で3000秒待ちとの画面表示。

ますますこのまま寝ないでエントリーするしかなく、待ち時間のカウントダウンのWeb画面表示を見ながら待ちました。

定員は3000人だし、ダメかもしれないと悲観しつつ、エントリー画面が表示され、躊躇することなく入力を行った。

なんとか無事にエントリーが完了して、今年の富士登山競走への出走権を確保しましたよ。(ちょっと嬉しい)

Fuji
4月1日の鶴沼ウルトラマラソン100kmを皮切りに、過酷なレースへの出走が続きます。

今年最大の目標であったスパルタスロンへの出走は叶いませんでしたが、来年のモンブラン出走に向けて、おんたけウルトラ100kmにも近々エントリーして、UTMF160kmと併せて完走して、エントリーに必要なポイント確保が新たな目標になりました。

さあて、そろそろ寝て、明日の仕事がんばりますかね。

2012年3月25日 (日)

【書評】ご老人は謎だらけ 老年行動学が解き明かす 佐藤眞一/著

Roujin
「わけがわからないご老人の行動には、理由がある」

うちの父親は後期高齢者となり、母親もそれに近くなったところで、最近ややだらしなさが目立つようになった気(それでも潔癖症から超きれい好きレベルへのダウン程度ですが(笑))がしていましたが、そうした行動までも、本著においては老人行動学として科学的に解き明かされています。

親が老齢期に差し掛かるアラフォー以上の人には是非ご一読することをお奨めする著作です。

以下引用

●なぜ、老い先短いことを気に病まずに暮らせるのか?

老人は外の環境を変えるだけの力が自分に残されていないことを自覚しているために、ネガティブな状況に遭遇すると、無意識のうちに二次的コントロール(現実の世界に合うように自分の内面を変える事)を行います。

老人の記憶の衰えが、良い方に作用するためです。(中略)老人になって記憶力が衰えることを多くの人は恐れますが、記憶力が衰えることは必ずしも悪いことではないのです。

●なぜ、能力が衰えても自信があるのか?

年をとるほどに自己肯定感が強くなったり、自尊心が高くなったりするのは、身体や生活がままならなくなったことによって、ともすれば自己否定に傾きそうになる気持ちを上向けるための、いわば自己防衛機能なのです。「運転をやめた方がよい」と言われることは、自分自身の能力を否定されることであり、これを受け入れることは、自己否定につながるのです。

●なぜ、老人は自分勝手になるのか?

老人はよく人に頼み事をします。(中略)行動には多くの情報処理が伴うため、老人は無意識のうちに自ら行動することが難しいと感じ、他者に頼るのです。老人にしてみれば、能力の衰えをカバーするためにとる自然な行動なのですが、これが若い世代には”自己中心的”と映ってしまいます。限られた能力を有効に使っているだけなのに、「老人は自分勝手だ」と言われてしまうのです。

●長寿者となる人の性格パターンと肉好き傾向

心理学研究では、百寿者(百歳以上の老人)にはある程度共通した性格のあることがわかっています。男性の場合は、わりに几帳面で、自分を曲げない。何時に起きて、何をしてと、日課がほぼ決まっていて、生活がきちんとしている人です。女性の場合は、明るくてわがまま。ちょっと強引だけど周りの人を幸せにしてくれる、いわば”大阪のおばちゃん”みたいな人です。男女いずれにしても、長生きする人はわがままだといってよいでしょう。

肉が好きでタンパク質を十分にとっている人は、体そのもの丈夫で、生きる意欲も高いため、長生きする人が多いと考えられるわけです。事実、調査すると、百寿者のような長生きの人たちは、高カロリーの肉類を好んで食べる傾向が高いのです。

長寿者のパターンを見ると、中年期にはメタボを抑え、老年期にはやせを防止できた人が多いようです。

●なぜ、ガクンと急に弱るのか?

老人は自分が失敗したことによって自信を失うのではなく、他者から失敗の事実を指摘されることで、自信を失うのです。本来持っているポジティブな気持ちが、繰り返しダメ出しをされることでくじかれてしまうわけで、こうなると生きる意欲がガクンと低下します。

●なぜ、老いてナマグサいのか?

老人になると、注意力だけでなく、注意と表裏一体の関係にある抑制能力も衰えるために、いったんやりかけた行為を途中で止めることができにくくなります。たとえば、老人の自動車事故のなかには、ブレーキとアクセルの踏み間違いによるものがかなりあります。(中略)行為を途中で抑制できないために、アクセルを踏み続けてしまうのです。

自分が蓄積してきたものを役立てるとき、老人は「本当に役立つだろうか?」と躊躇したりはしません。自分が役立つのかどうか疑うことは、自分のこれまでの人生を疑うことだからです。(中略)したがって、老人は、ためらうことなく子や孫の、ときには他人の、世話を焼いたり注意したりするのです。

●なぜ、人の世話になりたくないのか?

「社会的な存在になる」とは、社会のいろいろな役割を分担し、自分でできないことは他者の力を借りて生きていくことです。(中略)自立神話から解き放たれ、人に上手に依存できるかどうかが、人生の最終章を幸福に送れるかどうかに関わっているのです。

あなたは、生殖能力がなくなったあと、これほど長く生きるのは人のメスだけだということを、ご存知でしょうか?

●アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアニスト)の80歳の時の言葉
「まず、演奏する曲目を減らしました。そして、その少ない曲目を何度も練習しました。さらに、指の速度の低下をカバーするために、テンポに変化をつけました」

●世阿弥の「風姿花伝」の一節
「花には『時分の花』と『まことの花』がある。時分の花は年齢とともに失われていくが、まことの花は、それを求めて精進した者には生涯失われることがない。年老いて舞う能にはまことの花がある。時分の花を失った分、まことの花は輝きを増す。」

2012年3月24日 (土)

【書評】やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 渡航/著 ぽんかん⑧/イラスト

Gaga
本著は千葉市立総武高校(架空)が舞台のライトノベルである。

いつものように図書館で借りたが、表紙のイラストがアニメオタクっぽくて恥ずかしかった。
リクエストしてからかなり経って借りられたので判然としないが、千葉市が小説の舞台なので借りたのだろう。

【概要】友達が1人もおらず、また作ろうとも思わないひねくれた高校生、八幡が、それを見かねた教師によって「奉仕部」という部活に入れられてからの高校生活を描いたラブコメディ作品。(中略)千葉県千葉市を舞台としており、作者の渡自身も千葉県出身であるため、作中には千葉に関連する事物が多数登場する。(ウィキペディアからの抜粋)

なかなか理屈っぽくて斜に構えたもの言いのため女の子からもてない主人公とそれを体現している文体は、軽妙でありながら、ある種の重みを感じさせる凄みがあり、個人的にはかなり好きなところである。

一応ネガティブさを持つ敵役が居るには居るが、陰湿さを感じさせるほどでなく、そのあたりが甘い青春アニメっぽいところでもある。

千葉市が舞台なのであるが、作者が千葉で過ごした事が感じられる細やかな描写が千葉市在住者の私にとってはちょっとしたボーナス気分だ。
もはや青春は過ぎてしまったが、私も主人公のようにひねくれた空想少年だったことが懐かしく思い出された。続きもあるようなので、借りてみようかな(笑)

以下、本著からの引用
「あなたさっき才能がないって言ったわね。その認識を改めなさい。最低限の努力もしない人間には才能がある人を羨む資格はないわ。成功できない人間は成功者が積み上げてきた努力を想像できないから成功しないのよ」(奉仕部部長。性格に問題がある完璧美少女 雪ノ下雪乃の弁)

「産湯代わりにMAXコーヒーに浸かり、母乳代わりにMAXコーヒーで育ったとも言われている生粋の千葉っ子の俺はコーヒーは甘くなければいけないのだ。練乳ならなおグッド。」(主人公比企谷八幡の心のつぶやき)

練乳入りで甘いMAXコーヒーを飲みながら、ぜひ読んでみてください。

2012年3月22日 (木)

【テレビ】週刊ブックレビュー(NHK)

読書は私の趣味というか生きがいの一つであり、近年はジャンルに拘らない多読乱読で、このブログでもえらそうに書評なるものを書いているが、その原点は、この週刊ブックレビューのおかげである。

Weekly_book_review
永遠に続くかと思っていた同番組であるが、先日、21年間954回で終わってしまった。

一時期は、毎週観て、番組お奨めの本のほとんど(週4冊)を読む日々が続いた時期もあったが、最近はすっかり同番組を観ることがなくなっていた。
それでも、いざ終わるとなると実にさびしい限りである。

最終回は、21年間の総集編となっており、出演した多彩な作家、書評ゲストの面々に驚くばかりである。
そしてこの番組で紹介された本は約2万冊というのだから、驚愕の書評テレビ番組だった。

私は実質的には21世紀に入ってからこの番組を観始めており、司会者として印象に残っているのは、児玉清さん、当初はアシスタントで毎週出ていて、途中から司会になった中江有里さん(25年前に大好きだったアイドル歌手)、そして司会当時は知らなかった舞台女優の高泉淳子さんらである。

その充実した番組HPは、そのまま残していて欲しいなあ・・・。たくさんのお奨めの本が掲載されているので・・・。(残念ながら番組HPは3月31日で終了でした。実に残念です。)

人が薦める本を読む楽しさ(特に小説を読むこと)を教えてくれた同番組に感謝するとともに、これからも読書は続けていくでしょう。

【出演した主な作家】(総集編にインタビュー映像が出たもの)
渡辺淳一
西村京太郎
桐野夏生
シドニィー・シェルダン
ディック・フランシス
パトリシア・コーンウェル
塩野七生
出久根達郎
逢坂剛
ロバート・J・ウォラー
片山恭一
古井由吉
北方謙三
大沢在昌
大江健三郎
五木寛之
東川篤哉
白石一文
松本清張
遠藤周作
住井すえ
田村隆一
宮本輝
吉村昭
フレデリック・フォーサイス
高村薫
山田太一
野坂昭如
山口瞳
谷川俊太郎
町田康
安岡章太郎
城山三郎
マイクル・クライトン
赤川次郎
平野啓一郎
ダニエル・キイス
重松清
井上ひさし
鈴木光司
丸山健二
田辺聖子
橋本治
河合隼雄
よしもとばなな
京極夏彦
川上弘美
丸谷才一
古川日出男
小川洋子
金原ひとみ
村上龍
小松左京
川上未映子
佐伯泰英
松谷みよ子
横尾忠則
天童荒太
湊かなえ
綿矢りさ
まど・みちお
宮部みゆき
北杜夫
朝吹真理子
ジェフリー・ディーヴァー
西村賢太
有川浩
池上彰
瀬戸内寂聴

2012年3月21日 (水)

UTMF (ウルトラトレイル・マウントフジ)のコース図とコース高低差表が発表となりました。

UTMF (ウルトラトレイル・マウントフジ)のコース図とコース高低差表が発表となりました。
UTMF (ウルトラトレイル・マウントフジ)のコース図とコース高低差表が発表となりました。
UTMF (ウルトラトレイル・マウントフジ)のコース図とコース高低差表が発表となりました。
日本一の山、富士山をぐるり一周する空前絶後、絶景三昧のウルトラトレイルラン、日本最高レベルの山岳レースのコースがやっと発表されました。

UTMF(UltraTrail Mt.Fuji)
 5月18日(金)午後3時スタート 制限時間48時間
 距離156㎞ 累積標高差 8,530m

STY(Shizuoka to Yamanashi)
 5月19日(土)午前10時スタート 制限時間26時間
 距離 82km 累積標高差 4,209m

2つともお金を払ってエントリー(STYは昨年延期となった優先出走権、UTMFは約5倍の追加募集での抽選)しておりますが、出走できるのは一つ。もちろん、UTMFです。

その、パッと見、15km地点の劇下りとそのあとの登りがポイントですね。前半であまり消耗しないように慎重に進みたいですね。
これから驚愕の距離と累積標高差を攻略するために最適な装備をどう選択するか?それを考えるのが楽しみです。(笑)

追記:無事完走しました。UTMF完走記はこちら

2012年3月20日 (火)

荼毘(だび)に付すという事

先日、広島の田舎で叔母の葬式をした。
千葉からとりあえず駆けつけての慣れない田舎のお葬式だったが、それなりの役割は果たせたと思う。
身びいきかもしれないが、とても良い葬式だったと思う。そして改めて葬儀とは何かを心に刻み込めた気がする。

Imgp9434Imgp9432 本家の自宅に叔母は3ヶ月ぶりに入院していた病院から戻ってきた。Imgp9427 帰りたくて帰りたかった場所であるのだが、自らの力でたどり着く事はできなかった。きっとさぞかし無念であろうが、最後に一晩だけでも家で過ごさせることができたのが、残された遺族にとってのほんのわずかな救いであった。

我われはただただ、無言の叔母に寄り添い、悲しみを共有しつつ、日常の雑事に追われることなく、葬儀の大枠を詰めていく。
日常の雑務と葬儀の具体的な準備は、組内(くみうち)と呼ばれる部落の人たちによって、つつがなく進められる。

お通夜は、本来のお通夜として、セレモニー的なものはなく、お寺さんから住職が来て、お経を上げてもらい、叔母の死を悔やみつつ、輪廻の理の講話を聞いた。

終わると一族十数人でコタツにあたりながら、亡き叔母が老人福祉施設で慰問コンサートを行い、そのテレビ取材での映像DVDを観た。わずか5ヶ月前の映像であるが、生き生きとした叔母の歌う姿に皆が悲しみを強く感じるとともに早すぎる死を身内ながら惜しまざるを得ない。

そして、明日の葬儀の段取りを整えた後、叔母と一緒に本家での最後の晩を過ごす。叔母の眠る仏間の続き部屋で眠った。Imgp9428

明朝は、本家の墓に詣でた。Imgp9439 といっても本家の直ぐ脇にあるのであるが。やがて親族が10時に本家に集まって、Imgp9452 叔母の横たわる仏間とつながる広間にて食事をともにし、Imgp9453 改めて悲しみを共有しつつ、最後のひと時を過ごす。そして葬儀の最終確認も行った。

出棺前に叔母の御棺を開けて、最後のお別れのための納棺のセッティングを行った。ドライアイスを入れ、叔母の寝姿をもっとも楽に、そして皆に顔が良く見えるように長姉である伯母とその長男(別の寺の住職)、そして私で調整した。やせ衰えた叔母の姿は何度見ても涙が出てしまうのであるが、それでも時間は少しずつ、諦めの境地に誘ってくれるのを感じる。Imgp9447

11時に出棺し、たった6軒しかない小さな集落の組内の男性に混じって、霊柩車まで運ぶ。たった3人で運べる棺の軽さが、かえって私達の悲しみの重さを増すかのようだ。Imgp9460

町に1箇所の葬儀場所に親族の車に便乗して向かう。本家にはバスが入れないからだ。

葬祭場では、担当者と打ち合わせ。喪主である父に付き添って、内容を確認する。地元に住まう伯母や叔母を中心に葬儀は組み立てられた。Imgp9465 Imgp9467

町の有線放送で今日の叔母の葬儀は町中に知れ渡っていること、3つのコーラスの指導者であり、その他にピアノ、ハンドベルの教え子らが数多参列してくれた。200人は居たのではないか。

本人の希望で闘病を付していたので、御棺に眠る叔母の姿に教え子達は絶句し、みなが号泣していた。

供花の立て札の名前を確認し、順番を決め、お坊さんに挨拶していた。お坊さんは5人という大所帯だ。

お寺は浄土真宗であり、銅鑼も鳴らされ、にぎやかなお経である。

喪主の長男と言う立場から、私のお焼香は母と一緒の2番目だった。

やがて、弔辞が2つ読まれ、叔母が教えていた3つのコーラスグループ合同での叔母が好きだった「ふるさと」合唱があった。最前列の遺族席で涙を抑えることができなかった。

遺族を代表して、父が喪主として挨拶を終えると、参列者の多くは帰るのがしきたりらしく、私は一番上の伯母と亡くなった叔母の一つ上の姉であるり、父の妹である叔母で参列者の見送りに向かった。

喪主である父は、引き続き行われた初七日の法要に立ち会っていた。
私達は見送りを終えると、最後に初七日の法要の焼香をして、着席した。

直ぐに初七日の法要も終わり、御棺を開けて、叔母との最後のお別れに向け、御棺に花をいっぱい捧げた。
お別れの儀とか別れ花とも言うらしい。花に囲まれた叔母に最後のお別れをした。最後のお別れには、親族のみならず多くの参列者が残り、花を捧げてくれていることが、田舎の葬式らしくもあり、何より素晴らしい見送りだと思えた。Imgp9468

葬儀場に併設された火葬場に向かう。御棺を持ち、電動台車に載せる。あとは電動台車が大事に抜かりなく運んでくれる。

火葬場に到着。読経し、本当に最後のお別れをする。合掌とともに扉の向こうに棺が納められる。あとは亡骸が燃やされるだけ。つまり荼毘に付されるということだ。(今は全自動でこれらが行われる。百年前ならこれらも組内で行われたことなのだろう。遺体を焼くのは大変な作業だろう。)

骨上げ(収骨)まで1時間半との説明があり、精進落としをいただく。Imgp9469 親族と組内のもので、残さずいただく。残ったものは家に持って帰る。悲しみは葬儀を行うことで時間とともに少しずつ癒されていくようだ。

ここ最近はすっかりご無沙汰している叔父伯母従兄弟らと近況の話が交わされる。こういうときでしか会えないのは寂しいからと、来訪を期待される。それには応えたいなという思いになる。普段は一体とまで言えないが、一族たるものこういうときは誰彼となく共同で心を一つに協力できることが、きっと当たり前のことなのだろうが、とても新鮮で、そして心温まる感じがした。

収骨の時間となり、荼毘に付された叔母は骨となってその姿を晒した。
たくさんの骨を拾うこと、それが成仏に向けて、我われができる最善なことだろう。
足の骨から箸で拾い、骨壷に収めていく。私もいくつか骨を収めたが、長姉でありこの場の最高齢である85歳の伯母がそれはそれは一生懸命に骨を拾っていた。その姿は一族の無念さを体現しているかのような、そんなことを感じながら、伯母の丸くなった背中からその一挙手一投足をただ見つめていた。

最後に喪主である父が咽喉仏をいれ、頭蓋骨の頂上部を被せるようにして骨上げが終わった。

叔母は小さな骨壷に収まってしまった。

もはや、ここまで来れば後戻りできない確かなものと思わざるを得ない。悲しみを持ちつつ、次に進むしかない。

死体埋葬許可証を係員から渡され、喪主である父は骨壷を、遺影は私が持って、組内の人に会釈して、本家に叔父の車で帰った。

骨となった叔母は自宅への帰還は玄関から入った。仏壇に安置した。
無念さよりも、この場に戻らせられて、安堵した気になっていた。

最後に組内の人も交えての組内念仏なる、この部落に伝わる風習を執り行った。
皆で叔母のために念仏を唱えた。Imgp9471

そして、親族と組内それぞれから、感謝の口上が述べられ、お開きとなった。午後6時くらいだろうか。
組内の人たち奥の院の集落5軒と応援の1軒の人たちに、葬儀に供えられた物をお裾分けした。

一族12人でコタツにあたり、茶を飲みながら、今日の葬儀を振り返りながら、これからの段取りを確認した。今日は、我が父母と叔父叔母と私の5人で精進落としの残りを食べて、骨となった叔母と最初の晩を過ごした。Imgp9472

そして、翌朝、追悼ランをした。

荼毘に付す(火葬する)ということは、成仏を願う我われのためであるということが、よくわかった。
長い年月の間に形作られた、この形式には、我われがより良く生きていくための、先人たちが作り上げた智恵の結晶と感じ入った。

故人の死を悲しみ、その無念を思うとともに、その想いを受け止めて未来への次の一歩を踏み出していく、そのための儀式がお葬式なのだろう。
そうは言っても、長く濃密な時間を過ごしたかけがえのない家族との別れはそう簡単な話ではないでしょうが・・・

追記:
 叔母の入院を地元広島で支えた親族に感謝するとともに、その無償の行為は一族として誇りに思う。
 私は、千葉に拠点を移してしまったが、この思いとこれまでに受けたご恩への感謝は一生忘れない。

2012年3月19日 (月)

高齢者における日常身体活動と健康「中之条研究」

【身体活動と「からだ」の健康の統計結果から導き出される結論要旨】
 良好な身体的健康状態に関係する日常身体活動の閾値は、男女とも1日あたり歩数7000~8000歩かつ、または中強度活動時間15~20分※である高齢者はより良好である。

 つまり高齢者が通常より健康であり続けるためには、かなり早歩きの散歩を1時間する必要があるということらしい(あるいはそれと同等以上の運動)。普通に歩いている程度では、しないのと同じ統計結果というのも悲しい現実のようです。

※中強度運動とは、3METs(安静時代謝量の3倍の運動強度)以上の運動。目安としては、汗をかく、息が切れる程度の運動。よってただの散歩程度では中強度の運動とならないらしい。

★中之条研究とは、高齢者の日常的な身体活動と心身の健康に関する学際的研究。東京都健康長寿医療センター研究所が中心となり、2000年より群馬県中之条町(人口約1万8000人)の重篤な認知小や寝たきりの人を除いた65歳以上の全地域住民約5000人に対して高齢者の健康と緊密な関係がある身体活動の総合的なパターン解明などを目的に実施した。

2012年3月18日 (日)

【書評】聖書男(バイブルマン) A・J・ジェイコブズ/著 阪田由美子/訳

Seisyo 不可知論者(神や死後の世界の存在に疑義を持っている人)で職業は編集者というユダヤ人(つまりは信仰心がきわめて低いユダヤ教徒)による聖書にできるだけ忠実な生き方を実践しようとした1年間の記録。
本著は600ページに及ぶ大著かつ聖書やユダヤ教、キリスト教の認識が絶対的に不足している私なので読みきるのに3週間もかかりました。(現代のアメリカ人なら容易に認識できる固有名詞での比喩が多く、他国の人は理解に苦しむのも読みづらい要因の一つでした。例えばアメリカのコメディアンのギャグなんて、知りませんし、解説もあるのですが、イメージがわかない。)
その一方で、著者は、ニューヨーカーで、理解ある妻が居て、2歳の息子と途中から人工授精で双子を妊娠し、出産までいたると言う家族の生活の記録の部分はとても楽しく読めましたです。

さて、本著を理解するに当たり、まず、基本的な認識が必要です。聖書とは、旧約聖書と新約聖書があると言うこと。キリスト教徒は新約聖書を信じ、ユダヤ教徒は旧約聖書を信じるて居ると言うこと。そして、イスラム教と同じように多くの戒律があるのだが、厳密に守っている人は少なく、そもそも多くの解釈が存在している。(が、日本人である私の感覚的には原理主義者はかなり多いと思った。)

いろいろな思いはあるが、印象的な文章について、以下に引用してみる。

「聖書は正しい。イメージの氾濫が偶像崇拝を助長している。(中略)ぼくたちに醜い大統領が必要だ。テレビだと不細工、不恰好に見えるという理由で、第二のエイブラハム・リンカーンを見逃していると思う。」

「(子どもに規律が必要かどうかの話の続き)暇つぶしに学校の食堂に火をつけたり、崖でスケートボードをしたりしない。息子がぼくより長生きするがあって」

「そもそもセックスってなんだ。生殖を行う際、DNAを混ぜるのに必要なスキンシップにすぎないじゃないか。」

「聖書はこうした大量のジャム瓶を取り除いてくれる」(現代社会の多様性による選択肢の多さに対し、聖書に従うことで、選択に迷いがなくなる、より良い生き方ができる部分もあるという評価)

「(祈りは自分の気持ちを癒すためでなく)もっぱら神のために祈る。自分の時間を犠牲にし、なんの利益も得ることなく。」

「聖書の人びとは「グルービー」だった。集団のすることに従った。自分の属する集団の習慣を守った。頭のいかれたヨーロッパ人が個人主義という考えをもたらした。」

「(アパートの隣人の女性の言葉)『人間がひとりもいない場所では、人間らしくあるように努力しなさい。これがわたしのモットーなの。ニューヨークで生きていくためのね。』すばらしい知恵だ。聖書の言葉じゃないかもしれないが、すばらしい。」

「お互い昼も夜も聖書を読んでいる。ところが、私が黒と読むところを諸君は白と読む。」(つまり解釈がまったく違う人々が居ると言うこと)

【ひと言】
我われの認識としては、いずれの宗教も穏健派と呼ばれる人の方が、常識的思考を持ちえていて、安心感があるのだが、原理主義者からすると、穏健派はそれをご都合主義だと思わっていること。つまり聖書を自分の価値観に合わせているということ。それをカフェテリア宗教と呼ばれる。

絶対的な神、従うしかない人間。そういう思想があるという現実を現代の日本には事実認識とすることすら欠如していることだけは、良くわかった。それが正しいか間違いか、善いことか悪いことかは別として。

2012年3月17日 (土)

入塾説明会

小学校を昨日卒業した次男坊が塾に行く気になった。それで今日、手が空いている保護者の私が誉田進学塾の入塾説明会に出席した。(今日は長男坊の入学説明会と重なっていたので)

Imgp9158誉田進学塾の本部である鎌取教室です。

実はこの塾に入るには入塾試験で必要な点数を取らないといけないらしい。次男坊は自分の成績では到底合格しないと思っていたのであるが、友達が合格したと聞いて、受けてみる気になったらしい。(動機としては、兄ちゃんが高校受験で苦戦しているんを見て、塾に行った方が良いと思ったようだ。)ちなみに、誰か落ちた友達居るのかと聴いてみると、一緒に受けた友達は落ちたらしい。いやはや、良い成績でないと塾に入ることもできないとは、知りませんでした。(ちなみに次男坊は合格ラインが2レベルあるうちの低いレベルだった。その場合、低いレベルのコースしか選択できない。)

Imgp9156入塾ガイダンスはこのとおりで、結局みっちり2時間20分コースでした。ほとんど知識なく出席したが、この誉田進学塾、そんじょそこらの塾ではないようだ。首都圏の高校合格力塾ランキングで1位をとった事があるらしい。

確かに毎年千葉高に30人近く合格させているのだから、大したものだ。しかも誉田周辺にしかなくて、塾生1学年で200人未満でこの数なのだから。(塾生7人に1人が千葉高合格です。)

塾の説明を聞いてまず思ったのは、うちの長男坊の勉強レベルでは到底敵わないということだ。80点取れるまで追試、補習、追試を繰り返すらしい。それを繰り返されたら、力無き者は、塾から居なくなるわな・・・。

しかも授業中の座席は、模試の成績順で並ぶらしい。

まあ、これらのことに耐えられれば、誰でも普通に成績上がるよな・・・。

ちなみにこの塾の勉強に対する姿勢や方法論には共感できる部分が多く、同様なことを私でもできるとは思う部分もあるが、仕事しながら、コンスタントに指導し続ける自信はなく、仲間とともに学力向上を目指すといった部分においては、当然に塾以外に実現するのは難しい。

やはり、こうした場合はプロに外注するほかないと思いましたね。

Imgp9157

そして、長い長い入塾説明が終わり、間髪をいれず、入塾手続きに入ります。とりあえず高校受験の厳しさを兄ちゃんから感じ取った次男坊のやる気を尊重して、入塾しました。

長男は私立高校、次男坊は私立高校に劣らなく高い授業料と、我が家の家計は大丈夫だろうか・・・。

まあ、ここは誉田進学塾のメソッドと高校受験をゴールとせず、その先を見据えた理念を信じて、こちらもがんばってみましょう。

「学問に王道なし」
「真の意味での英才教育」

『受験を通して 本人が成長する 成果を残す そして未来へ』

2012年3月15日 (木)

山の神、千葉市の区役所に対し怒ってますよ。

2012年3月14日 (水)

女優・小野ゆり子さんとは?

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1989年8月4日生まれ 身長167センチ 東京都出身画像写真あり

特技/バトントワリング 趣味/読書 映画鑑賞 ダンス

2008年よりモデルとして活動。演じることにも興味を持ち2008年2月に井坂聡監督のワークショップに参加、2009年には初舞台に挑戦した。同年11月15日に行われた、社団法人 日本映画テレビプロデューサー協会の「アクターズセミナー賞選定オーディション」では、60名の受講者の中から 『2009年アクターズセミナー賞受賞者』の4人の内の1人に選ばれる。2011年、NODA・MAP第16回公演『南へ』(作・演出:野田秀樹)、映画『ハードロマンチッカー』(グ・スーヨン監督)に出演。
透明感があり、ナチュラルな雰囲気を持つ彼女の今後の活躍が期待される。
2012年3月14日、俳優の大森南朋との結婚を発表。

大森南朋が結婚!お相手は18歳年下の女優・小野ゆり子

 俳優の大森南朋(40)が14日、結婚したことを発表した。所属事務所の公式サイトを通じて報告。お相手は女優の小野ゆり子(22)で、大森は「これからも新たなる気持ちであらゆる事に精進していこうと思います」と、新生活への決意をつづっている。(スポニチアネックス)

大森南朋さんは、これまで蒼井優、寺島しのぶ、PUFFY吉村由美、浅見れいなら数多くの女優との熱愛が報じられていた。

★結婚相手の小野ゆり子さんが、蒼井優に似ていると思うのは気のせいだろうか・・・・

2012年3月13日 (火)

ローカル線の旅(福塩線)

広島の田舎に帰るのにローカル線を使った。

福塩線(ふくえんせん)は、広島県福山市の福山駅から広島県三次市の塩町駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(地方交通線)です。

Imgp9405始発は福山駅です。百名城であるお城が駅前にあるのは非常に珍しいですね。

Imgp94102両編成のワンマン電車です。出口は1両目の前扉のみで、運転士が切符を回収していました。

Imgp9408列車正面窓から見えるまっすぐに延びる線路です。何か不思議な気がする光景です。

Imgp9412府中駅に着きました。福山-府中間を走る列車は黄色の2両編成でした。

Imgp9413同じプラットフォームの反対側に電化されていない府中から三次に向かうディーゼル車両が待っていました。1両編成です。2時間に1本程度の運行で、なおかつスピードの遅い完全なローカル線です。

Imgp9415Imgp9416ここで、ローカル線より早いタクシーに乗り換えて26km先の上下駅に向かいます。

Imgp9419タクシーの車窓から撮った写真です。道中は少しずつ標高をあげて行きます。石垣ばかりが見えますが、棚田を見事に石垣で構築されています。ペルーのマチュピチュの石積みをすごいと思いましたが、このあたりの田んぼと田んぼの段差はほとんど石垣で、量的にはマチュピチュの石積みの何十倍何百倍の量でした。日本の石垣も凄いことを知らずにペルーのマチュピチュを賛美していたとは恥ずかしいばかりですね。

Imgp9422福塩線の駅である上下駅に同じ福塩線の府中駅からタクシーで乗って来ての到着です。なんだか不思議な感じです。

Imgp9425駅舎には分水嶺のまち、上下町(じょうげちょう)の看板がありました。今は府中市上下町になりましたが・・・。分水嶺ってわかりにくいですが、この町の川は瀬戸内海に流れる芦田川の源流であり、一方で日本海に流れる江の川の源流もあるという分かれ目の場所です。

ちなみにこの町出身の著名人といえば、かつては俳優の平幹二郎、今はアンガールズの田中です。

Imgp9426さらに不思議なことに、タクシーをはしごしました。ローカル線の駅から駅までタクシーで乗り付けて、今度は違うタクシーに乗り換えました。本家に行くには地元のしかも本家御用達のタクシーを呼んで乗り込む必要があるからです。(最後の狭い道は慣れているタクシーでないと行けないから)そして、それは亡き叔母がいつも使っていたタクシーです。運転手さんが、叔母の逸話を話してくれました。

「列車が発車時刻を遅らせて待ってくれるのは上下広しでも先生(叔母のこと)だけですよ。」

うーん、ローカル線とはいえJR西日本なんですがね。出発を遅らせてでも待ってくれるって、さすがな逸話です。

そして本家に到着しました。ローカル線とタクシーによる道中でした。

2012年3月12日 (月)

ロンドン五輪マラソン代表決定

ロンドン五輪マラソン代表決定
ロンドン五輪のマラソン日本代表に決まった(上段左から)男子の藤原新、山本亮、中本健太郎。(下段左から)女子の重友梨佐、木崎良子、尾崎好美

【藤原ら男女6人を発表 "公務員ランナー"川内は落選】
 日本陸上競技連盟は12日、ロンドン五輪マラソン代表を選考する理事会、評議員会を開き、男女代表6人を発表した。

 男子は東京マラソンで日本人選手として5年ぶりの2時間7分台をマークした藤原新(30=東京陸連)、びわ湖毎日の日本人トップ4位に入った山本亮(27=佐川急便)、同じくびわ湖毎日を2時間8分53秒でまとめた中本健太郎(29=安川電機)がいずれも初代表に選ばれた。注目の"公務員ランナー"川内優輝(25=埼玉県庁)は落選した。

 女子は1月の大阪国際を2時間23分23秒で圧勝した重友梨佐(24=天満屋)、昨年11月の横浜国際を制した木崎良子(26=ダイハツ)、選考会3度目と挑戦となった前日のナゴヤウィメンズで日本人トップの2位に入った尾崎好美(30=第一生命)の顔ぶれで、いずれもうれしい初代表となった。

 補欠の男子は堀端宏行(25=旭化成)、女子は赤羽有紀子(32=ホクレン)が選ばれた。

 ロンドン五輪のマラソンは女子が8月5日、男子は大会最終日の12日に行われる。スポニチアネックス 3月12日(月)15時35分配信

【落選の川内、潔く「実力が足りなかった」】
 ロンドン五輪代表選考から"落選"した市民ランナー・川内優輝(埼玉県庁)が12日、勤務先気の埼玉・春日部高で会見。
 グレーのスーツにネクタイ姿で深々と頭を下げた川内は「応援いただいた方には申し訳ないが、(今年の)東京マラソンに挑戦して失敗した時点であきらめていた。実力が足りなかった。公正な選考結果だと思います」と潔く受け入れた。

 同じ"無所属ランナー"から選出された藤原新には「刺激を受けさせていただいた」と感謝。自身が選ばれる可能性もあった補欠に選出された堀端宏行には「同年代で世界陸上にも出た仲間。うれしく思う」とエール。「今年上半期はデュッセルドルフ、仙台ハーフなどレース中心。秋以降は福岡、東京に向けて頑張る。その先に(次回五輪への)展望も見えてくると思う」と青写真を描いた。デイリースポーツ 3月12日(月)16時41分配信

【藤原、川内にエール「どんどん上を狙ってほしい」】
 ロンドン五輪の男子マラソン代表に決定した藤原新(東京陸協)が12日、都内で会見し「今日、正式に選ばれて、選ばれて良かったじゃなく、これからいよいよ戦いに行くという気持ち」と、引き締まった表情で話した。
 同じ"非実業団ランナー"で落選した川内優輝については「自分も彼のおかげで、ここまで頑張れた。一緒に戦いたかったけど、彼はまだ若いし、才能もまだ発掘しきっていない。今回は残念だったけど、どんどん上を狙って欲しい。五輪の枠に収まるランナーじゃないので」と、エールを送った。

【補欠は川内と堀端の争い 積極性で堀端に】
 日本陸連・高野進強化委員長(ロンドン五輪・陸上監督)は12日、マラソン代表の男女代表について選考理由を記者会見で明らかにした。

 男子の藤原は「東京マラソンの2位とレース全体を見渡し、後半1人でゲブレシラシエをを抜くなど評価が高かった」と説明。山本には「びわ湖の4位。雨のコンディションの中で中本、堀端に先着したのが大きい」。中本は「世界陸上10位、びわ湖5位とマラソンの安定感を評価した」と説明した。

 補欠は堀端と川内のどちらを選ぶかの議論になり「積極的な走りの堀端になった」と理由を述べた。

2012年3月11日 (日)

田舎ラン

葬儀の終わった翌日、亡き叔母が走っていた広島の田舎道を叔母への追悼の気持ちを込めて走ってみた。

Imgp9475スタート地点。右の家は本家。

Imgp9476

まずは一間幅の狭い道を下ります。

Imgp9477約500mほど下って県道に出ます。左折方向

Imgp9478右折方向。町に向かう道になります。

Imgp9479本家から下ってきた道です。この奥には、現在6軒の集落。奥の院と言うそうです。

Imgp9480奥の院入口西側の集落です。

Imgp9481奥の院入口東側です。

Imgp9482のどかな田園風景です。この方向に約2km進みます。川は下っているので、少し上りになります。

Imgp9483階見八幡宮(しなみはちまんぐう)です。大きなケヤキがありました。

Imgp9484小学校の廃校に立つ集会所です。

Imgp9485運動場はグランドとして使われているようです。

Imgp9486叔母はこの当たりでUターンしていたそうです。時間的には約2.5kmと思います。この先あたりの寺らしいですが、今日はここで戻ります。

Imgp9487階見下バス停です。昔は商店だったような建物ですが、今は廃屋です。

Imgp9488田舎ですが、立派な県道です。走るに十分な歩道も整備されています。

Imgp9489山からの清水を垂れ流して下りますが、くるくると回る水車が楽しげです。

Imgp9490本家に一番近いバス停です。時刻表は変更する内容しか掲示されていませんでした。

Imgp9491最後は奥の院の上り坂です。石垣で組まれた見事な棚田です。この先には人家なく、完全な山清水での稲作が可能な場所です。

Imgp9492奥に見えるわらぶきの家が奥の院の一番奥の家です。その一つ前にあるのが我が本家です。が、木々に遮られてここからは見えません。

結局、写真を撮りながらの約5km40分間の早朝ランニングでした。

四季の道は叔母と一緒に走りましたが、叔母のホームコースも一緒に走りたかったですね。もはや叶わぬ望みですが、今回、気持ちは一緒に走ったつもりです。

2012年3月 9日 (金)

叔母の死

昨夜、父の妹である叔母が亡くなった。
昨年、広島から3度も千葉まで遊びに来てくれた。

銚子に行ったり、建設中の東京スカイツリーを案内したりした。

音楽の先生をリタイアした後は、自宅で音楽教室を開き、たくさんの教え子に囲まれ、ハンドベル演奏会等も主催していたらしい。

声楽もセミプロで、横浜の先生のところに何度も教えを請いに来ていた。(そのついでに千葉に寄ってくれたのだ。)

私の結婚式では、ソプラノの独唱で、祝いの歌を歌ってくれた。

最近はマラソンを始めて、おゆみ野四季の道も一緒に走ったし、泊まった朝は必ず1周走っていた。(5kmのタイムは私と1分差で、小さな大会では優勝経験もある。)

今思えば、未婚だった叔母は、我が家にも多少なりの親近感を感じてくれていたのだろう。

今日は大事な仕事があるので、出勤するが、午前中で部下に引き継いで、そのまま広島に向かおう。
通夜に出て、最後のお別れをしたい。

悲しいけど、ありがとうの気持ちを込めて。

2012年3月 8日 (木)

なでしこジャパン、惜しくもアガルベカップ準優勝でした。

女子サッカーの大会であるアルガルベカップ決勝は日本代表対ドイツ代表で行われました。
試合経過は以下のとおり。

前半の22分までに2対0とドイツに圧倒されましたが、そこからなでしこジャパンは川澄、田中選手で2点入れて追いついて迎えたラスト5分で試合が大いに動きました。

まずドイツが後半43分に決定的な3点目。
意気消沈するところでしたが、後半45分に永里が押し込んで日本が同点に、そのあとも押せ押せの展開で勝てそうと思った瞬間、ロスタイム2分の終了間際、後半47分にドイツがカウンターで得点し、3対4でゲームエンド。

後半、完全に足が止まったドイツに対し、なでしこジャパンは得意のパスで翻弄し、2点とって、あと1点も直に入るだろうという感じでしたが、ドイツは一瞬の隙を逃さず得点するあたりはさすが強豪ドイツでした。

ロンドン五輪でのなでしこの奮起、雪辱が楽しみです。

写真は・・・

2012年3月 7日 (水)

チョコレート効果(明治製菓)食べてみました。

チョコレート効果(明治製菓)食べてみました。
健康に留意する会社の上司から、「これ食べてみ」と渡されたのが、「チョコレート効果」という商品名のチョコレートでした。

上司いわく「(口当たりが悪くて)ストレスが増すチョコレートだ。」との言に、ありがたく賞味させていただいた。

確かにチョコレートのイメージで食べると、チョコレートらしい甘さと口の中でとろけるような感触はない。苦くて、弾力感のある噛みごたえ、喉への引っかかり感に美味しいと感じる要素はない。

あとでパッケージを見せてもらうと、カカオ純度95%とのこと。
ポリフェノールが通常のミルクチョコレートの約4倍とか。

健康には良さそうなので、薬の延長だと思えば、良いと思いましたね。

私は、普通の甘いチョコレートで十分ですが・・・。

2012年3月 6日 (火)

なでしこジャパン、宿敵アメリカに歴史的な初勝利です。

女子サッカー、アルガルベカップ2012 日本対アメリカ戦で、とうとう初勝利を上げました。

澤選手が欠場し、早くて強いアメリカに押され気味の試合展開の中、後半38分に宮間選手の正確なコーナーキックに高瀬選手がヘディングでゴールを決め、その1点を守りきっての勝利でした。1対0での勝利です。P3060065 P3060224 P3060156 P3060195 P3060129

いやあ、オリンピックでアメリカに雪辱するという筋書きはなくなりましたが、ともかく見事な勝利で嬉しいですね。

ワールドカップ決勝では、PKにより順位が決まっただけで、公式記録上は引き分けで、アメリカとの対戦成績は21敗4分でした。これで1勝21敗4分です。

ロンドンオリンピックでの金メダルも夢ではなくなりましたね。

2012年3月 5日 (月)

今年のスパルタスロン出走は叶いませんでした。残念です。

Ws000000001
私の夢で、大きな目標の一つ、ギリシアで毎年開かれる距離246kmの超人マラソン大会「スパルタスロン」の出走&完走が今年の目標の一つでした。

エントリー用紙も手元に届き、長男の受験も終わったので、そろそろエントリーしようかと思って、サイトを見ていたら、衝撃の記事が載っていました。
http://www.r-wellness.com/spartathlon/2012spartathlon.html

すでに定員に達したとのことです。
スパルタスロンに出場断念です。
動き出すのが少し遅すぎましたね・・・。かなりショックです。

来年はモンブランの出走権も確保できそうなので、早めに決めて、モンブランか、スパルタスロンのどちらかに絶対に出場します!
でも、どっちにするべきかなあ・・・。(今年スパルタスロンに出れれば悩まなくてすんだのに・・・)

2012年3月 4日 (日)

房総丘陵トレイルランの結果報告

この大会は県内初のトレラン大会ということで4回全てにエントリーしている大会です。(第2回は悪天候で未出走)

今回からスタート地点がゴールと同じ清澄寺に変更となった。それに伴いカテゴリーが二つに分かれた。30kmと18kmの二つだ。

6時20分に自宅出発し、うぐいすライン、養老渓谷ラインを通って、7時40分に現地に到着。Imgp9336_2澄寺の駐車場に無料で停められました。

すぐに境内にある受付に進む(徒歩5分くらい)。Imgp9337 Imgp9338Imgp9340  まだ準備しているて感じで、スタッフの動きを見ていると昔を思い出します。Imgp9345

チーム★秋の道のランニングの師匠は本日、体調不良で欠席らしい。まあ、一人でがんばります。

Imgp9344 一度、駐車場まで戻り、身体を休めます。少し雨がぱらついているのが気になりますが、なるようにしかなりません。(その後、止みました。)

ベイFMを聴いていると、最近仕事で絡みのある人のインタビューが放送されていて、ちょっとびっくりしました。(業界関係者なので驚くこともないのですが・・・)

おにぎりを二つほおばりながら、受付でもらったパンフを眺めて、今日の戦略を練る。戦略と言っても、主に服装と携行する物をどれにするかである。

服は、寒そうなので、1枚多めに着込むことにした。下はランニングジャージにしたかったが、持ってくるのを忘れたので、いつものサポートタイツにランパンとした。
靴は、どろどろな山道なので、モントレイルのマウンテンマゾヒストGTXです。

エイドが2箇所あり、給水できるので、今日は実験的にウエストポーチをレースで試してみる。モンベルのクロスランナーポーチMである。スパルタスロンを想定しての携行だ。
携行する物は、防水デジカメ、ドリンクゼリー1つ、塩キャラメル10個、ヤッケ代わりのビニール袋、車のキー、千円札3枚、ポケットティッシュ、ビクトリノクスのアーミーナイフに限定した。雨で濡れるのが怖いので、携帯電話は携行しなかった。

トイレに並んで用を足し、9時40分に会場に向かう。開会式が行われていた。寒いので足の遅いランナーは低体温症にならないよう、着込んで出走するように促していた。Imgp9348 Imgp9350

スタートラインに誘導されたので、分不相応ながら前から4列目くらいに陣取った。上位2割、70位くらいでゴールしたいところだ。(エントリーリストを見ると30kmの部は465人、18kmの部は278人でした。)Imgp9354

Imgp9355_2 鴨川市長による清澄寺の梵鐘がスタートの合図と言う粋な計らいだ。Imgp9356

10時ちょうどにスタート!
まずは駆け下る、下る。林道が5kmあるとのこと。ここで前に出ておく必要があるので、みんな必死だ。Imgp9357

適度なアップダウンのある林道も5km過ぎから山道に。(26:37)いきなり登りで渋滞だ。まあ、山岳レースに渋滞はつきものだ。抜かせない場所が続くのだから。Imgp9359

Imgp9361 登りは最初だけで、ほぼ平坦なトレイルを駆けていく。ところどころ歩くしかない小さな登りがあるが、基本的には走りやすい道だ。

やがて一般道に出て、緩やかな下りをかっ飛ばして、10km地点を見過ごして、エイドステーションに到着。(1:16:00)Imgp9364_2
給水し、どら焼きを1個分食して出発。だらだらと続く登り基調の舗装路を進んでいると、分岐が出現。Imgp9366

ここで18kmの部は右手に進み、もと来た道を逆送する形でゴールに、30kmの部は左に折れてトレイルに進むます。

東大演習林の中の細いシングルトラックを足を踏み外さないように、進む。途中、いくつも小さな隧道(トンネルですが人しか通れそうにないものばかり)があったのがとても珍しく印象的でした。Imgp9365 山屋としては、傾斜のきついトラバース部分、ようは転落したら死にそうな道をかっ飛ばす気にはなれないのだが、ランナーは勇気があるのか無謀なのかかっ飛ばしている。

千葉県山岳連盟により要所にはロープが張られ、スタッフも配置され、実に安心な運営がされている。(そういえば10km手前の激下りロープで脱臼した人がいましたが、すぐに救助に当たってくれていました。)Imgp9362

房総の山は、柔らかい土壌が多く、それが岩の上にわずかに付着しているような部分があって、そういうところはともかく滑る。滑る。しかも柔らかいが故に、雨で浸食されており、ヤセ尾根が多いのだ。Imgp9367何気に厳しい傾斜を横切る細い山道でしょ。 

15kmを通過。(1:44:13)もう半分だ。少しゆっくり走りすぎたようだ。余力十二分な感じ。
すぐに第2エイドステーション(17.5km)に到着。給水し、どら焼き1個分を食します。Imgp9368
そうしている間に女性ランナーが通過。スタッフが女性2位ですとのアナウンスあり。女性はエイドに寄らずそのまま進み、私は追い抜かれる形になりました。

Imgp9370黄和田畑の一般道を登り、七里川温泉脇から石尊山まできつい登りが続く。レースも後半で、ばてている人も多く、登りの苦手な私ですら、何人も抜き始めてきた。Imgp9371長い登り(といっても北丹沢12時間耐久レースの標高差900mの登りの1/4程度ですが)の先に、石尊山(標高348m)に到達。Imgp9372 ここからは平坦な道らしい。
鉄塔脇を通ると前回と同じコースに出たようだ。やがて20kmの標識あり。(2:39:46)

残り1/3になったので、抜かした人数を数えることにした。目標は30人。自分の勝手な推測だが現在100位くらいと思って、70位くらいには行きたいので設定した。

すぐに4人抜いたが、3人に抜かれた。その3人に付いていく形で7人くらい抜かして、3人とは差がつき始めた。滑りそうなトレイルをかっ飛ばす気になれなくてだ。(7人目のランナーは止まって屈伸している人で、チラ見したら、根っこに足を引っかけて見事に転びました。(笑))

その後もペースは落とさずに走ることで徐々に抜いていく。13人目で女性2位ランナーをやっと抜くことができた。25kmを3:21:54で通過

16人抜いたところで、残り3.5kmになって、舗装路に出た。Imgp9375 しかしここは下り基調でランナーを抜かすことができなかった。

最後3kmの登り基調の林道に入り、歩いているランナーも多く、一気に抜いていく。
登りでも走っている28人目、29人目を射程に捕らえたが、彼らはまだまだ元気で、彼らも何人も抜いていく。それでも最後500mの激下りで一気に抜かして、清澄寺の山門の5段の石段を2歩で駆け上がって、ゴールになだれ込んだ。残り10kmで37人抜きでした。

Imgp93763時間51分50秒。総合106位、男子105位でした。女性1名には遅れをとったと言うことですね。 Imgp9378 Imgp9379到着早々、男子30kmの表彰式が始まった。優勝は富士登山競走でも優勝している宮原徹選手だ。2時間13分だそうです。女子はこの時点ではまだ3位が到着しておらず、その前にじゃんけん大会があった。結局、勝ち抜けなかったので、 お土産(鴨川名物の鯛煎餅ととろろそば)を購入し、Imgp9385_2 車に乗って、帰りました。自宅には4時前に到着。

第4回房総丘陵トレイルランレース結果速報

Imgp9336春の息吹が感じられる3月ですが、予想外に寒い冬空の下、9ヶ月ぶりの山岳レースに出走しました。
新コースとなった30kmの部に出場し、無事完走しました。
記録は3時間51分 総合第106位 男子第105位でした。

いやあ、寒かったですね。

ちなみに1位は、宮原徹選手 2時間13分くらいだったようです。
エンジン馬力が違うにしても、あんな滑る山道をどうやってかっ飛ばしたんだろうか?

2012年3月 3日 (土)

かつうらビッグひな祭り

2012030318070000
ライトアップされた遠見岬神社

2012030318020001 2012030317560002
商店街の変わり雛

2012年3月 1日 (木)

「子どもに振り回される親でなく、子どもを振り回す親たれ」

ビートたけし「理解ある父親なんてもんになる必要はない」
2012.03.01 07:00

『メルマガNEWSポストセブン』では、ビートたけし、櫻井よしこ、森永卓郎、勝谷誠彦、吉田豪、山田美保子…など、様々なジャンルで活躍する論客が、毎号書き下ろしで時事批評を展開する。現在、本サイトでは2月24日に配信された4号に掲載されている「ビートたけしの今週のオピニオン」を全文公開しているが、今回はその完結編。たけしが考える"夢"とはどんなものなのか。

 * * *
 よく「一生を懸けられる仕事を探せ」なんていう親や教師がいる。だけど「一生の仕事」なんてそんなに簡単に見つかるワケがないだろ。で、たとえラッキーなことに「一生の仕事」ってものを見つけても、それで食っていけるかは別問題。才能・努力だけじゃなくて「運」って問題が大きいんだからね。

 オイラだって、別に最初からお笑い芸人になりたかったワケじゃない。いくつかのタイミングと運が重なって、若い頃の自分じゃ想像できないような大人になっちまった。芸人や映画役者なんて、食えなくて当たり前、コンビニの店員をやりながらでも続けられてれば、運がいいってことなんだよ。

 今じゃ世の中豊かになって、たいがいのモノは手に入るようになった。それで、親も子供も世の中も「努力すれば夢は叶う」と勘違いしてしまったのかもしれない。でも本当は「努力すれば叶う夢もごくまれにある」ってことなんだよ。

 オイラがガキの頃は、自然とそれが分かるように育てられてきた。ウチの近所じゃ、「学者になりたい」って子供には、「無理だよ、お前バカなんだから」っていっちゃうし、「グローブ買ってくれ」っていえば、「ウチは貧乏だからダメ」で終わり。そういう毎日だから、子供はおのずと自分の「分」をわきまえることを覚えていったんだよな。

 そういう意味じゃ、やっぱり子供にとって、親父の存在ってのは大きいと思うね。親父にできるのは、いつか子供が挫折した時に、それでも生きていけるタフな心を育ててやること。小さい頃から負荷をかけてやること。子供の心を傷つけることを恐れちゃダメなんだよ。理解ある父親なんてもんになる必要はない。父親は、子供が出会う人生最初の障害でいいんだ。俺はそんな風に考えてるよ、ジャンジャン!

※上記の記事全文は現在配信中の『メルマガNEWSポストセブン』4号で読めます。

【ひと言】
ビートたけしの持論には、結構賛同していることが多い気がします。(たぶん私と同じように極論的かつ切れの良いコメントで論じられているからでしょうか(笑))

「最後まで理解し続けられるような断固たる覚悟を持つ。逆にご機嫌を取るような安易な妥協はしない。」というのが私の親子関係における信念であるが、それには当然、いろいろな軋轢が生じることもあります。

<その1>
 学校は休まないという信念があり、現に子どもは休ませないのだが、ある日子どもの担任から「お父さん、お子さんの体調が悪い時には無理をさせず休ませてください。(他の児童に迷惑がかかりますから・・・)」と直接言われたことがある。

<その2>
 子供が熱を出していても、年に一度程度に厳選したマラソン大会には出走する。(もちろん、早くゴールして早く帰ります。)

<その3>
 子どもの自転車が壊れたので買って欲しいとの要望に、親の自分が手間を惜しまず修理を試み、しばらくの間は代替自転車に乗っておくように命じる。(結局は直らなくて買うことになるのだが・・・)

というように、私はわがままで、何とも面倒な親父なのである。
それができるのも、対極の位置に母親がいるおかげで、結果的に父親としての立ち位置となっているからにすぎないという部分もある。
そのことは、一応認識しているつもりです。

「子どもに振り回される親でなく、子どもを振り回す親たれ」です。

ちなみに「父親と母親は同じ視点で観ない、同じ立ち位置には立たない。できれば対極にいるべきである」というのが、家族関係における役割分担を踏まえた私の行動規範でもあります。
大家族から核家族への家族形態の変容、男女平等という名の父母間での役割の不明確化など、家族の役割や家庭の機能は時代を追うごとに低下しております。やむを得ないことですが、便利なことに安易に乗っかったり、思考停止で流されるのでなく、踏みとどまるべきところは踏みとどまって、人格形成に必要なことを家庭で行う必要があると思うこの頃です。

追記:大人の世界はそれが理解できるもののためにある。視点は違えども、感銘たブログが在りましたのでご紹介いたします。
http://blog.livedoor.jp/panache1011/archives/52092810.html#trackback

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