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2012年2月 9日 (木)

【書評】炎の放浪者 神山裕石/著

【書評】炎の放浪者 神山裕石/著
知人が昨年読んだ小説の中の一押しということで読みました。
ジャンル的には中世ヨーロッパを舞台の時代ミステリーといったところでしょうか。

14世紀初頭、端麗王フィリップ四世が統治するフランス。パリに暮らす鍛冶屋ジェラールは、ある日突然、妻と共に投獄される。無実の罪を訴える彼に王の腹心が出した解放の条件は、神殿騎士団逮捕直前に失踪した、一人の神殿騎士を探し出して捕らえるというものだった。妻を囚われたジェラールに選択肢は無く、わずかな手がかりを頼りに、謎の騎士を追う旅に出る―。

不条理な論理から逃れられないという状況を表現するのには、過去を使うのは、常道であり、読む方も無理なくその世界に浸れる。

十字軍とルネサンスのはざまにフランスで起きた神殿騎士団(テンプル騎士団ともいう)への弾圧事件(異端審問裁判による解体工作)をベースにしたミステリーであり、宗教、人種、身分や権力による差別や圧力に虐げながらも、己の妻を守るため懸命に与えられた使命を遂行せんと謎を追う主人公へは感情移入しやすく、一気に読み進められます。

薦められなければ読まないであろう本でしたが、よくは知らない西洋の歴史的な大事件をモチーフにしており、歴史好きの私には興味深くかつ新鮮でした。

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