【書評】情報と外交 孫崎亨/著
副題は「プロが教える情報マンの鉄則10」
著者は、元・外務省国際情報局長だった人である。ゆえに外務省の内実を暴くような展開で、外務省には守秘義務が無いのだろうか?と思ってしまうほどである。(本当はもっと凄い話があるのかもしれないが・・・)
副題に釣られて読んだのであるが、一般企業や実社会においての有益性は低いと思う。
それは外交とは異なり、一般社会では相手が高度な情報操作や秘匿を行うわけではないからだ。
感情や状況により合理的でない行動をとることが多々あり、過剰な分析は百害あって一利なしだからだ。
それよりも本著は、歴史的な事件の裏側の話が面白い。
・イラン・イラク戦争の内実
・ベルリンの壁を演出したブッシュ大統領
・イスラム革命の闇
・エリツィン革命の舞台裏
知らなかったことばかりだ。さすが、外務省の元高級官僚だ。
やっぱり歴史は面白い。
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