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2012年1月30日 (月)

【テレビ】ヒューマン なぜ人間になれたのか 第2回(NHKドキュメンタリー) 

暴力を不快と思うのが我われ人間の本能であり、それは今なお堅持しているのであるが、人類が進化していく中で、集団生活の秩序を維持するため、仲間に罰を与えること、つまりは暴力行為なのであるが、それについては快感に感じる仕組みができたらしい。

第2回となる「グレートジャーニーの果てに」編の最後に、上の理論が実験とともに説明されていた。
暴力が暴力を生む、負の連鎖の仕組みが人間の本能として包含されていたことに、衝撃を受けるとともに、人類が乗り越えるべき大きな課題であることを、改めて強く認識した。

ちなみに集団の秩序を維持することに最も貢献したのが、効率的な狩猟生活の実現に貢献した投擲具(とうてきぐ:槍を遠くに投げるための道具)であるという、考古学の新しい理論も新鮮でした。
集団の秩序を乱す者に対して罰を与えるのに、距離的に間をとることができる、すなわちある程度の距離から複数で取り囲めるということが投擲具によって可能となり、単に腕力ガ強いとか、逃げ足が速い者とかによる自己中心的な行動を抑制可能となったということらしい。
それにより、より大きな集団での秩序維持が可能となり、その結果、集団間の交流も活発化したというのだ。
つまり、人間の脳の大きさからは150人程度の集団生活能力しか無く、それ以上の多数との交流では秩序の維持が困難になるはずだったのが、投擲具によりその拡大が可能となったというのだ。

確かに自分自身を考えてみても150人くらいの情報しか頭の中には入っていない気がする。

ホモサピエンスは原始からその程度の能力らしいのだが、ネアンデルタール人も同じくらいだったらしい。
10万年前には同じ石器を使っていた両者なのであるが、最終的に体力的に圧倒的に劣るはずのホモサピエンスがネアンデルタール人を駆逐できたのは、150人程度の集団交流可能な能力を超えて、不特定多数の集団間交流が可能となって、その結果、知識の集積を実現したからだというのが、本番組の仮説であった。(ネアンデルタール人は集団間交流がなかったらしい。)

このドキュメンタリーも残り2回、人間とは何か?この番組の新理論が楽しみです。

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コメント

「46億年地球大進化」と「女と男」のシリーズにつぐ期待の作品です。2話まで観たところ、「人間」や「人類」という言葉を全て「ホモサピエンスの男性」と置き換えて考察したほうが、より進化の真実と未来の進むべき考察に近づけることに気がつきました。
テレビ画面のみ見ると、白人男性の1例は、暴力に理由さえつけば、脳で「快感」反応を示しました。しかし女性は理由は何であれ暴力目撃に快感反応はまず示さないでしょう。
ではアジア人男性は果してどうなのでしょうか。
これからの展開が楽しみです。

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