甲斐駒ケ岳【日本百名山77】
甲信国境上にあり、信州側では西駒という。山稜は険しく西側の鋸尾根や尾白川、黄蓮谷に数々のバリエーションルートを持つ。(日本百名山地図帳より引用)
2011/09/19 甲斐駒ケ岳北沢峠からの往復日帰り
05:35 仙流荘駐車場着
06:02 臨時バス出発
06:49 北沢峠
06:55 テント場
07:17 仙水小屋
07:41 仙水峠
08:44 興津峰
09:05 直登分岐
10:21 山頂着
10:43 山頂発
11:15 直登分岐
11:39 興津峰
12:08 双児山
12:33 中間点
12:55 北沢峠
13:00 1時発バス出発
13:50 仙流荘バス停着
【ひと言】甲斐駒ケ岳って、白くて柔らかで美しい見かけながらも、実はゴツゴツした登り甲斐のある山でした。しかし、登山慣れして油断したため、いろいろ準備不足でうまくトラブル(岩場、水不足)を回避できず、そのため当初の計画も完遂できず無念な結果に。それはそれとして、とても楽しい山行でした。
ポイント
1山頂直下からの直登ルート選択で四苦八苦
2ハイドレーション破損
3直登登山者との慰め合い
4頭くらくら、高山病?地震病?高所恐怖症?
5時間不足に水不足で無念の撤退
6鹿の窓に興奮
↑道中、曇りで雨もときどき降っていましたが、 高速を降りて南アルプスの麓で雲に切れ間が出てきました。
↑駐車場に着くと雲がわずかとなりました。天気予報どおり快晴が期待できそうです。
↑長野県側の玄関口、戸台口の仙流荘の駐車場です。広いです。河原にもっと大きな駐車場が有ります。200台は停められるでしょう。無料でした。
↑仙流荘前のバス停です。始発の15分前、5時45分ですが、すでに登山者が待っています。
↑南アルプス林道バスの時刻表と運賃表です。北沢峠までは1,100円+持回り品運賃200円の計1,300円です。持回り品は18L以上のザック相当ということです。私は、アドベンチャーライト10、つまり10Lのザックなので、1,100円で乗りました。
↑定刻6時5分の数分前に2台目の臨時バスに乗ることが出来ました。補助席使用しないゆったりした乗車で出発できました。
↑戸台谷の向こう側に鋸岳(2,685m)が見えます。アルプスらしい岩場の稜線です。
↑仙水峠経由で甲斐駒ケ岳を目指すことにしたので、山梨県側に少し降り、仙水峠への分岐に進みます。
↑振り返ると小仙丈岳が見えます。このときは午後にはアタックするつもりでした。
↑仙水峠に到着です。雲海の向こうに奥多摩の山並みが見えます。
↑仙水峠からみた摩利支天です。圧倒的な存在で迫っています。その左側に甲斐駒ケ岳が見えます。
↑尖がった山が見えます。特徴から鳳凰山の地蔵岳のオベリスクだと思います。
↑仙丈ヶ岳の山頂も見えてきました。
↑甲斐駒ケ岳の圧倒的な迫力です。雪渓のように見えるほど白い砂礫が綺麗ですね。
↑六方石の脇から甲斐駒ケ岳を望みます。
↑振り返って六方石を見ます。でかい石が稜線上に鎮座しています。
↑巻き道と直登に分岐がありましたが、迷った末、直登を選択しました。これが試練の岩登りとなりました。 素人のわが身には厳しすぎる岩場でした。
↑岩場で悪戦苦闘して行き詰まって見上げると月が出ていました。垂直に近い岩の様子が厳しさを表しているでしょ!
↑岩場で岩の間を抜けた時にハイドレーションパック(給水用)が破れました。とりあえずバンドエイドで補修して進みます。
↑この岩場を登ってきたんです。厳しかったです。(岩登りに慣れた人には楽勝コースらしいですが・・・)
↑まさに一難去ってまた一難。丸印でルート表示はありますが、くらくらするような岩場の連続です。
↑横を見ると富士山が見ました。見える富士山が大きくなっていることは、だいぶ登ってきた証ですね。
↑実は一息ついているところです。富士山とは反対の方角、西方に見える中央アルプスです。逃げ場のない稜線をただ上に登るのみです。
↑岩場を抜けてトラバースして巻き道に合流のようです。(と思ったのが大間違い)
↑横を向くとこんな感じ。高所恐怖症の私には過酷過ぎます・・・。
↑頂上まであと僅か、砂礫に浮石だらけですが、岩場の苦しさに較べれば・・・、がんばります!
↑甲斐駒ケ岳(2967m)の山頂到達です。 駒津峰から1時間38分。巻き道の通常コースタイムでも1時間30分なのに、なれない岩場で悪戦苦闘、疲労困憊、ハイドレーションシステム破損ながらも、無事の登頂に感謝です。
↑いつもの三角点と靴(モントレイル・マウンテンマゾヒストGTX)です。
↑南西方向に向かい合う南アルプスの女王、仙丈岳(3033m)が私を招いていますが、今日は直登での時間浪費、疲労増大、給水破綻のため、日帰り2山制覇はあきらめます。
↑鳳凰山の後ろに富士山です。
↑南アルプスの山並みです。左側の高い峰が富士山に次ぐ日本第二位の北岳です。その右に間ノ岳、その隣は悪沢岳、赤石岳、塩見岳だと思います。
↑中央アルプスの南側の眺めです。中央やや右側の高いところが空木岳だと思います。
↑右にパンして、中央アルプス北側です。中央やや左の尖がったのが宝剣岳でその下に千畳敷カールが見えます。中央やや右の一番高いのが木曽駒ヶ岳でしょう!
↑北東方向に八ヶ岳連峰です。右側の一番高いところが赤岳、左側の丸い山が蓼科山ですね。
↑黒戸尾根です。日本屈指の標高差を誇る登山道ですね。甲府平野まで続きます。
↑山頂の絶景を堪能しましたが、仙丈岳を諦めつつ、1時のバスに乗るべく、下山に向かいます。急傾斜の巻き道を降ります。というか、鎖がない直登ルートは足の置き場が見えないので、ザイル(ロープ)を使う以外に降りようがありません。この巻き道も滑りやすそうで、かつなかなかの傾斜で下りるのは怖いですね。
↑登りで苦しんだ直登ルートの稜線です。写真だと大した傾斜に見えませんね。
↑直登ルートと巻き道ルートの分岐まで降りてきました。なんだか懐かしいです。
↑降りは仙水峠でなく、正面に見える双児山経由で直降りで北沢峠を目指します。一度下って少し登るルートです。
↑こんな道を下りました。駒津峰に隠れてもう甲斐駒ケ岳は見えませんね。
↑双児山手前で振り返ります。駒津峰の後ろに甲斐駒ケ岳が見えますね。
↑双児山山頂(2649m)に到着です。いよいよ劇下りの始まりです。
↑木陰が嬉しい樹林帯を下ります。1時のバスに乗るべく先を急ぎます。
↑無事1時前に北沢峠に到着です。前泊の登山者で長蛇の人です。
↑長野と山梨の県境である北沢峠です。お尻を見せているバスは山梨側の広河原に行くバス、こちらを向いているのが、私が乗り込む長野県側のバスです。
↑鋸岳です。山に穴が開いています。「鹿の窓」というところで、山梨県側に抜ける登山ルートになっているそうです。拡大します。
↑真ん中の光っているところが「鹿の穴」です。ここをくぐる、考えただけでわくわくします。が、調べてみると相当の山岳上級者のみがいける場所のようです。確かにこの写真だけでも、鹿くらいしか通れそうにないですわな。
↑仙流荘に到着です。運転手さんは一昨日、「鹿の穴」をくぐってきたそうです。ただものでない運転手さんのようです。
無謀な甲斐駒ケ岳、仙丈岳の日帰り2山制覇の夢は途絶えましたが、情報不足や装備不足などありの油断大敵な登山でした。
次の登山は気を引き締めて登ります。
【参考データ】
北沢峠から 往復8.5km
最寄IC 中央自動車道・伊那IC
駐車場 仙流荘に200台くらい(トイレあり)
アクセス 仙流荘から北沢峠まではマイカー規制有り(バスのみ)
山小屋 北沢峠に多数有り
温泉 仙流荘
かずさんの日本百名山登頂記録一覧表はこちらです。
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