空木岳(うつぎだけ)【日本百名山75】
長大な中央アルプス主稜のほぼ真ん中にそびえ、白砂と巨岩が美しく展開する。真下の鞍部は木曽義仲が越えたといわれる峠。(日本百名山地図帳より引用)
2011/09/11 空木岳日帰り
05:45 駐車場 13:35
05:54 登山道分岐
06:08 登山口 13:22
06:50 水場1750 12:55
07:14 尻無1970 12:40
07:23 マセナギ 12:37
07:41 注意 12:20
08:04 迷尾根 11:51
08:54 避難小屋分岐 11:16
09:14 駒石 11:02
09:41 ヒュッテ 10:38
09:51 空木岳山頂 10:32
ひと言
緑のハイマツの中に白い砂礫と巨岩が浮き立っている様は、まさに空中庭園の趣。鎖場など適度に緊張感のある稜線歩きもあり、初心者から中級者まで楽しく、かつそれなりに醍醐味を味わえる山行です。
今回のポイント
駒ヶ根ICに近接(登山口が高速近くです)
エネルギー切れ(食料無補給で山頂付近でエネルギー切れた)
ポカリの代わりにビールはいかが?(ヒュッテでの楽しい会話)
閉鎖林道探検(熊でも出ないかとビビリながらのトレイルランニング)
あわや山中でタクシー渋滞に巻き込まれそうに(林道が登山客のタクシーで大渋滞)
勇気ある撤退(中央高速の大渋滞に上野原ICで降りるも国道20号線大渋滞で再び渋滞の高速に戻る)↑5時半、菅ノ台登山口近くの駐車場に到着。予定どおり夜が明けました。いい感じの天気になれそうです。
↑池山林道は最終部分は通行止めです。駐車場はここから約500mと少し遠いので登山道入口近くに何台か駐車しています。標高は1250mくらいでしょうか。
↑池山林道終点部(現在ここまでは車で行けません)の登山道入り口です。標高1350mです。
↑最初は里山の雰囲気の登山道を進みます。駆け下りやすそうな道です。
↑池山小屋近くの水場です。美味しい水をたらふく飲めます。標高1750m地点です。
↑分岐には判りやすい標識が立っています。ちなみにここは「尻無」標高1970m地点です。「尻無」って不思議な地名ですね。
↑マセナギというところです。笹の原っぱが印象的です。池山尾根を進みます。
↑大きな木室です。ビバーグにするには良さそうな所ですね。下の感じまで確認していませんが。
↑ここから木の階段、金属の階段、鎖場は頻出します。よく整備されています。
↑ヤセ尾根の注意看板です。大地獄、小地獄と呼ばれている場所です。名前ほどの恐ろしさはなく、普通に注意していれば大丈夫です。(降りはちょっとびびるところもありましたが・・・)
↑右側は切れ落ちています。パイプの手すりがなければ、かなりの危険箇所です。
↑別の階段の直後には鎖場です。濡れていたり腕力がないとかなり厳しい場所ですが、安全に配慮されて作られていますね。
↑温かい風が下から上がってきて雲がどんどん出来ています。早く登らないと・・・
↑「迷尾根」ここは尾根がUターンして曲がっています。下山時に直進するとストンと崖に落ちてしまいそうです。
↑青紫の山にはよく咲いている綺麗な花を撮りました。ご存知猛毒のトリカブトです。
↑池山尾根の樹林の間から北方向を望みます。標高2000m以上はまだ快晴ですね。尾根の一つ向こう(手前は檜尾尾根だと思います。)の中央に宝剣岳が見えます。
↑5倍ズームです。尖がった宝剣岳とその右下に千畳敷カールが見えますね。木曽駒ケ岳は宝剣岳の後ろに隠れているようです。
↑空木平避難小屋との分岐です。標高2500mを超えていますが、まだ樹林です。この後、直ぐに森林限界となって低木に代わり一気に景色が開けます。
↑まず東側(右手)が開けました。積乱雲の雲海です。遠くに南アルプスの3000m級がわずかに頭を出していますね。下界は雨かもしれませんね。
↑空木岳が見えてきました。雲ひとつありませんね。雲が上がってくる前に登らないと・・・。
↑目指す空木岳(うつぎだけ)山頂部です。あと1時間でたどり着けそうにないくらい遠くに見えます。
↑山頂部から右(東)にパンすると宝剣岳(標高2931m)が見えますが、出来つつある雲のため霞んでいます。尖がった宝剣岳の左のある平らな部分が木曽駒ケ岳(標高2956m)だと思います。下から見上げる格好なので手前の宝剣岳の方が高く見えますね。
↑駒石が直ぐそこまで着ました。手前の赤いザックの登山者などと比較してみてください。このあたりから動きが悪くなり、先ほど抜かした登山者に抜かれました。4時間何も食べていなかったので、エネルギー&塩分不足だと思います。とりあえず塩キャラメル2個と自分の脂肪を燃やして進みます。(山頂まできつかったです。)
↑大きな岩ですが駒石です。比較対照がないと大きさわかりませんね。
↑まぶしいほど白い花崗岩とその砂礫です。まさに空中庭園です。
↑空木岳山頂直下(標高2800m)地点の空木岳駒峰ヒュッテに到着です。雲がかかってきましたね。休まず進みます。
↑ヒュッテから10分で標高2864mの空木岳山頂に到着です。
↑東方向、登ってきた道を写します。雲が上がってきて、池山尾根も見えなくなりつつあり、遠方の南アルプスもほとんど見えません。
↑北方向を望みます。
↑北側にピークがあります。山頂部より高い感じです。
↑その山頂部北ピークから見た空木岳山頂部です。三角点と山頂標識がありますが、この写真を見てわかるとおり、やはり撮影場所の北側のピークの方が少し高いようですね。
↑空木岳から北西方向です。三つ又の登山道の部分が東川岳(標高2671m)だと思います。写っていませんがその手前の鞍部が木曽殿越、かつて木曽義仲が木曽から信州に入るに当たり、越えた峠だそうです。
↑さらに北に伸びる稜線です。一番高いのは熊沢岳(標高2778m)だと思います。
↑さらにその北、ズームアップします。中央やや右の尖がった宝剣岳とその左、宝剣岳より高く見える部分が木曽駒ケ岳だと思います。ぎりぎり雲の隙間から望めました。
↑南に伸びる稜線です。一番高く見えるのは赤椰岳(標高2798m)でしょう。写真の真ん中あたりまで進むことにします。
↑そろそろ山頂から撤退します。日差しが強く生暖かい風により、3000m近い高峰なのにまったく寒くない、日向ぼっこしているような感じでした。左の小屋が駒峰ヒュッテ、右くぼみの奥に見えるのは空木平避難小屋です。
↑水しか持ってこなかったのでポカリが飲みたくなってヒュッテのメニューを見ると300円だったので、ヒュッテのおばちゃんにオーダーすると売り切れとのこと。ビールならたくさんあるから、3本900円でどうだと言う。帰路の道中危ないだろうから、自宅に持って帰ったらと冗談がてら勧められた。楽しく会話しつつ遠慮しました。このヒュッテは体育の日まで営業し、それ以降は無人の避難小屋になるそうです。
↑10mくらいの鎖場です。登る時はそんなに感じませんでしたが、降りはかなり怖いですね。
↑樹木でそれほどに見えないと思いますが、何気に両側がすとんと切れ落ちたヤセ尾根です。降りながらの通過場所で、濡れていたりしたら怖い場所です。
↑登山口から閉鎖林道を進みます。少し進んで振り返って写真撮ったところです。
↑出来立ての崖崩れ防止拭きつけ場所がありました。これが林道閉鎖の原因でしょうか?
↑約11分で閉鎖林道を通過できました。2キロ弱の道のりでした。だらだらと降っているので走れますが、距離は長く、時間短縮にはならないと思いました。素直に登山道を選択した方が良いかと思います。
このあと、車で帰路に着きますが、団体登山の方がタクシーを7台くらい呼んでいて、離合に苦労しました。30秒遅ければ、タクシーの出発まで待たされるところでした。
↑途中に展望場所があったのでよりました。南京錠がいっぱい付いています。恋人たちの精緻なんでしょうか?麓の駒ヶ根の街がよく見えます。
中央高速に乗って、パーキングエリアなどで新そば買いました。
その後は、中央高速お決まりの渋滞に事故が加わっての大渋滞となり、途中国道に下りて、さらに渋滞に巻き込まれ、30分浪費して、また高速に戻り、都合6時間かけて千葉に戻りました。
【参考データ】
池山登山道 往復15km
駐車場 30台くらい(無料、トイレあり)
山小屋 池山小屋(標高1750m)
空木平避難小屋(標高2500mくらい?)
空木岳駒峰ヒュッテ(標高2800m)
木曽殿山荘(標高2600mくらい?)
かずさんの日本百名山登頂記録一覧表はこちらです。
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