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2011年8月 6日 (土)

【書評】TRIP TRAP 金原ひとみ/著

Triptrap
現代の若い女性を主人公とする短編集だ。
携帯、セックス、倫理観、計画性、女性が誇るべき家事育児能力の無自覚な喪失。
現代社会の利便性に依存し蝕まれてしまった人間としての生活の崩壊。
なかでも依存のひとつとして薬が出てくることが多くて、読んでいるこちらはどうにも落ち着かなくなるのがいかんともし難い。(そもそも他者や物に依存する生き方というのが、男の自分には根本的に理解できない。)

『三人で笑っていると、今日私のした事が何だったのかすっかりわからなくなった。』

自らに甘くても生きていける現代日本というところは、ある意味、自律的な成長ができなければ、単にブロイラーのように呼吸をし、太り続けているだけな世界かもしれない。
今日したことの意味が判らなくても生きていける幸せ、それによって失われているものが何かあることがわからない悲劇。

現代ならではのなんとなく生きていける余裕を彼らは自由であると錯覚しているのだろうか・・・

実際のところ、私が共感できないこの主人公のような行動規範を持つ人は、どの程度いるのだろうか?
まだまだ非主流、すなわち少ないことを希望しつつ、本当のことを私は知りたい。

追記:他者の書評によると、金原作品としては、読みやすいとのこと。
   根本的に世界が違うと言うことか・・・

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