【映画】光のほうへ
光のほうへ 邦題のタイトルが秀逸というかこれ以外にはないですね。
デンマークの名匠トマス・ヴィンターベアによる人間ドラマ。少年時代の辛い過去を抱えたまま別々に暮らしていた兄弟が、母親の死をきっかけに再会し、過去や家族、現在と向き合おうとする。本国アカデミー賞では14部門にノミネートされたほか、各国の映画祭で絶賛を浴びた。静謐な映像と、希望を感じさせるクライマックスが鮮烈。
スタッフ
監督 トマス・ヴィンターベア
プロデューサー モーテン・カウフマン
脚本 トマス・ヴィンターベア 、 トビアス・リンホルム
原作 ヨナス・T・ベングトソン
撮影 シャルロッテ・ブルース・クリステンセン
キャスト
ニック ヤコブ・セーダーグレン
ニックの弟/マーティンの父 ペーター・プラウボー
ソフィー パトリシア・シューマン
悲劇的な子供時代を過ごし、人を愛する術も、愛される術も知らずに育った兄弟の物語
福祉先進国として世界に名だたるデンマーク社会であっても社会の末端組織であり人間形成の根幹となる家庭に大きな問題がある場合はどうしてもうまくいかないということを現代の寓話として表した映画だ。
ちゃんと生きているのに空回り、負の連鎖から抜け出すことができない。
それでもそこで短絡的になったり逃げ出したりすればそれで終わりなのだ。
私の好む大きな喪失からの立ち直りというパターンのストーリーながら、本当に長く長く何十年間ももがき続けて、これ以上無い底に行き着いた所でのエンディング。映画ながらにホッとした瞬間だった。
光の方へ向かって欲しい。
今度こそ間違えずに光のほうに向かって行ってくれ!
幸せな人もそうでないと思っている人も是非見て欲しい逸品です。
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