【映画】ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人
[ストーリー]
ニューヨークの小さなアパートで暮らすアート収集家夫婦を追ったドキュメンタリー。郵便局員のハーブと図書館司書のドロシー夫妻は、自分たちの給料で買える値段であること、そしてアパートに収まるサイズであることを条件に、約30年間で2000点以上ものアート作品を収集してきた。そのコレクションには名だたるアーティストたちの無名時代の作品が多数含まれており、ある日、アメリカ国立美術館から寄贈の依頼が舞い込む。
[キャスト・スタッフ]
キャスト: クリスト、ジャンヌ=クロード、リチャード・タトル、チャック・クロース、ロバート
・マンゴールド 監督・プロデューサー:佐々木芽生 編集:バーナディン・コーリッシ 音楽:デビ
ッド・マズリン
[作品データ]
原題:Herb & Dorothy 製作:2008年 配給:ファイン・ライン・メディア、NPO TSUMUGU
映画は「芸術的な娯楽」と位置付けているので、ドキュメンタリー映画は観ないことにしているのですが、面白いという噂を基に鑑賞しました。(私は大のドキュメンタリー好きですが、通常はテレビかノンフィクションの本で堪能しています。)
確かに面白いドキュメンタリーでした。芸術作品を扱っているので、劇場で観るのも効果はあると思います。
美術について詳しくない私にもわかるように、さりとて映画に雰囲気を壊さない程度の解説とした監督の気配りが嬉しいです。
堅い話でもなく、映画鑑賞するように劇場で楽しめました。
誰もが楽しめるドキュメンタリーに仕上がっていて、上々の出来です。
まあ、その分、掘り下げ方が浅くなっていますが・・・。
それにしても、このご夫妻の仲睦まじく、価値観がほぼ同一なことは、驚嘆に値します。
一心同体というか二身同体のごとくです。
ただの労働者の二人、完全なる中級階級ながら多くの芸術家から4,700点あまりの作品をマンハッタンのアパートに収集し、それを無償で美術館に寄贈したのですから、驚愕です。
芸術に親しむとは、高尚な知識や高額なお金が必要なのではなく、芸術に対する熱い思いと優しい愛情なのだと初めて気が付きました。
芸術家の作品全てを見る。それは作者の成長や作風の変化を知り、芸術家の全てを理解すること。
彼らのコレクションの考え方は二つ。
1 コレクションは売らない。
2 自分達が買える金額でアパートに収納できる小さな作品
とにかく、人生を堪能している見ていて楽しくなる老夫婦でした。
この素敵な老夫婦の二人を映像で見ることができること、それがこのドキュメンタリー映画の全てですね。
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