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2010年7月21日 (水)

【書評】死ぬときに後悔すること25 緩和医療医 大津秀一著

Shinutoki
サブタイトルが「1000人の死を見届けた終末期医療の専門医が書いた」ということで、ノンフィクション好きの私好みの本なのではないかと読んでみた。(半年以上前)

彼の挙げた後悔する25項目は次のとおり
1 健康を大切にしなかったこと
2 たばこを止めなかったこと
3 生前の意思を示さなかったこと
4 治療の意味を見失ってしまったこと
5 自分のやりたいことをやらなかったこと
6 夢をかなえられなかったこと
7 悪事に手を染めたこと
8 感情に振り回された一生を過ごしたこと
9 他人に優しくしなかったこと
10 自分が一番と信じて疑わなかったこと
11 遺産をどうするかを決めなかったこと
12 自分の葬儀を考えなかったこと
13 故郷に帰らなかったこと
14 美味しいものを食べておかなかったこと
15 仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
16 行きたい場所に旅行しなかったこと
17 会いたい人に会っておかなかったこと
18 記憶に残る恋愛をしなかったこと
19 結婚しなかったこと
20 子供を育てなかったこと
21 子供を結婚させなかったこと
22 自分の生きた証を残さなかったこと
23 生と死の問題を乗り越えられなかったこと
24 神仏の教えを知らなかったこと
25 愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと

彼はなぜ後悔が生じるかについて、次のように述べている。

(前略)世の中では、死ぬ直前まで話ができたり、病室には患者と家族しかいなかったり、あるいは死のちょっと前まで動けたりとか、そういう夢物語のようなドラマがまだたくさん放映されているが(もっともそうもしないとドラマが成り立たなくなってしまうのだろうが)、あれは事実ではない。
つまり皆さんが亡くなる頃には、話はできず、意識もなく、動けない。
そればかりではなく、家族が遠くに追いやられ、管や機械や、医者や看護師に取り囲まれてしまうかもしれない。
そのような状況下で、あなたは自分の意思を示せるだろうか?
答えは明白である。
明確にノー、なのである。
要するに死期が迫ると、皆さんは「こうして欲しい」とか「ああして欲しい」とか考えるのが面倒になり、またそれを伝えることが様々な理由で困難になるのだ。自分の思いをなかなか伝えられなくなってしまう状態、まるで赤ちゃんの頃のようになってしまうのである。
(中略)
一方で終末期患者の場合は、時間と場所の感覚があいまいになったりすることもしばしばあるため、基本的な欲求が伝えられなくなってしまうことも少なくない。・・・

ようするに、『死期が迫ると、人はほとんど何もできなくなる』と言うことらしい。

なので、元気であるうちに、当たり前のことであるが、一日一日を後悔無いように、できるだけ一生懸命、やりたいこと、やれることを実現するよう過ごしていかないと、病気になって、何もできなくなることがわかってからでは、後悔するしかないということらしい。

美味いものは食べているが、高価なものはあまり食べていないってのは、後悔するのかしら?

それぐらいしか思いつかない私は、相当な幸せ者でしょうか・・・

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