お食事中や毛虫の苦手な方には申し訳ありませんが、毛虫の習性について、レポートいたします。
先日、知人の庭で立ち話をしていたところ、庭の石灯籠の先端(直径5cmくらいの円)に毛虫がおりました。
毛虫の姿かたちと色(それに石灯籠の先端部分)は、写真のとおりです。大きさは2cmくらいでした。直径は2,3mm程度でしょうか。
(この毛虫の成虫が何という名前か分かった場合は、ぜひご一報ください。)
まず第一に、なぜこのような場所(石灯籠の屋根部分の中心にある円柱状の先端部分)にいるのか?
次男坊と議論していたのですが、どうにも腑に落ちない。自力で登ったとも思えないので、誰かが置いたのではないか?
そんな仮説で周りを見渡していると、石灯籠のいたるところに毛虫がいることが判明(計10匹ぐらい)した。
石灯篭の先端部の彼は、ぐるぐると回り続ける。彼はほとんど目が見えないのだろう。
もし葉っぱの上であれば、葉っぱの外周部を回っていると、幹に繋がる枝部分に当たり、次の葉っぱに移れるのだろう。
まさに生き残るための本能なのだが、石灯籠の先端部の直径5cmの円形広場では、その本能だけでは事態が好転せず、ぐるぐる回り続けるしかないかのようだ。
私が先端部の彼の写真を撮っていると、次男坊は石灯籠の屋根部分に新たな1匹を発見した。
彼も最初、屋根部分の外周部を回っていたが、やがて屋根の中央部分に向かっていった。
ん?
そして彼は、屋根中央部の石灯籠の先端部分を登り始めた。
「あー」と次男とともに声を上げ、顔を見合わせた。つまり最初から先端部にいた彼は、結局のところ、地面から自力で登ってきたのだ。
彼らの石灯籠先端部でのランデブーの直前に、知人の庭での立ち話が終了してしまった。
まだ石灯籠の下のほうにいた毛虫は、一匹、また一匹と先端部に集合していくのだろうか?(大混雑する状況を見てみたいな。)
なにかのはずみで地面に落ちてしまった彼らは、本能で上に登って行ったのだろうが、残念ながら葉っぱのある木ではなく石灯籠だったことが彼らの奇妙な行動を生み、たまたまそこに居合わせたわれわれの眼に留まってしまったようだ。
こんな毛虫に熱中している私を次男坊はやや呆れながらも、それなりに付き合ってくれて、とても楽しいひと時をすごせたのである。
そんな私であるが、不毛な石灯籠でなく、きちんと幸せの木の幹を登っているのだろうか?夕焼けで赤く染まる空のもと、ふと自分の足元が気になった。
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