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2010年2月 1日 (月)

【映画】ずっとあなたを愛している

Zutto
「ずっとあなたを愛している」

原題:Il y a longtemps que je t'aime
監督・脚本:フィリップ・クローデル
製作:イブ・マルミオン
撮影:ジェローム・アルメーラ
音楽:ジャン=ルイ・オベール
美術:サミュエル・デオール
製作国:2008年フランス・ドイツ合作映画
上映時間:1時間57分
配給:ロングライド

「私は、ここにいる」

この言葉は、いったい誰に語りかけた言葉なんだろうか?
ストーリー展開からまったく不自然さがなく、しかも観ている人に深く感動を呼び起こす最後のセリフ。

これほど完璧なラストのセリフにこの映画のすべてがあるように思えます。
ただ、私には、呼びかけに応えたというより、その場にはもういない、最高に愛する人に向けた心のささやきにも思えてしまうのです。

ともかくこれは再生のお話なんですが、主人公が出所して妹と再会し、上向くと思われた状態から、じわじわと喪失していく過程は、過剰な演出もなく、観ているこちらも距離を置きたくなる見事な展開です。
それでも弱者である声を失った義弟の父やベトナムからやってきた妹の養女との自然体な交流が観ているわれわれの心を、ゆっくりゆっくりと解きほぐしていく感じです。

それでも、社会は、子殺しの主人公を決して安易に許してはくれない。
少し社会に溶け込みつつあった過程でのあるパーティで彼女の過去が詰問され、抗しきれずに真実を話す主人公。
「殺人罪で15年服役していた。」と・・・
その彼女の真実の叫びを誰もがジョークとして笑って終わるシーンは、絶望的な隔たりを如実に表した秀逸かつ印象的な場面でした。

それから、心許しあう仲になったと思っていた監察官の自殺。

単調な日常の中に、こうした、えっと思う強烈なエピソードも含むことで、世間は単純さばかりでなく、混沌としている部分もあり、自己認識だけでは到底理解できない難しさをまざまざと見せつけるかのようです。

それでも、家族との絆の回復を少しずつ感じさせてくれる実に細やかなエピソードの積み重ねが見ているわれわれを緩やかに解放してくれます。

見飽きることなく、最後まで堪能できました。
号泣できると期待していたのですが、自経験を超越したリアルな日常に、「すごくがんばったなあ、あんた」という感じで、少し心晴れやかな気持ちになれました。

「あなたは確かにそこにいるし、まだまだ未来もありますよ!」

追伸:この映画を強く勧めてくれたKさん、どうもありがとうございました。とってもいい映画でした。

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