鳳凰山【日本百名山79】
2,840m 山梨県
地蔵岳、観音岳、薬師岳を総称して鳳凰三山という。最も象徴的なピークは岩塔・オベリスクを持つ地蔵岳。最高峰は観音岳だ。(日本百名山地図帳からの引用)
【ひと言】晴れていましたが海抜2800mで浴びる木枯らしは凄かった。吹き飛ばされそうな強風と体感気温マイナス15度(想像)の冷たさはまさに別世界でした。鼻水も凍りましたし。
御座石鉱泉⇒鳳凰小屋⇒観音岳⇒オベリスク(地蔵岳)⇒鳳凰小屋⇒御座石鉱泉【14k】 8:20(▽4:20)日帰り登山
2009/11/15(日帰り)
06:40 御座石鉱泉
07:11 西ノ平
08:18 旭岳
08:48 燕頭山
09:56 鳳凰小屋
10:51 稜線到達
11:17 観音岳
11:34 離山
11:50 稜線分岐
12:24 赤抜沢ノ頭
12:29 賽ノ河原
12:57 鳳凰小屋
13:10 休憩終了
13:51 燕頭山
14:08 旭岳
14:41 西ノ平
15:00 御座石鉱泉
↑そろそろ夜明けです。もうじき沈むお月様です。
↑御座石鉱泉に到着です。一軒宿のようです。6時半ですが、おばちゃんに寄って登山届を出すように声かけられました。なお、最近ずっと雨だったせいで、5日ぶりの登山者らしい。登山道の報告をおばちゃんに頼まれました。てか、結構雨降ったし、登山道大丈夫か?
↑登山開始しようとするとおばちゃん(赤い服の人です。)に宿の脇から登山口に出られることを教えられました。
↑温泉宿の裏から登山開始です。
↑いやあ、見事な落ち葉のじゅうたんです。が、登山道がわからなくなるぐらいです。夜間登山だと道絶対わからなくなりますね。
↑葉の落ちた樹枝の間から八ヶ岳が見えます。晩秋ならではの光景ですね。
↑分岐です。まだ麓に近いのか猟犬の声と猟銃の音らしきものが聞こえて、少し緊張しました。
↑八ヶ岳です。思惑通りの快晴ですね。先々週の八ヶ岳ほかを今年最後の登山と思って登ったんですがね。
↑たぶん金峰山だと思います。去年、この時期登りました。山頂付近は霧氷できれいでしたが、足元がつるつるで怖かったです。
↑両山の位置関係はこんな感じです。
↑旭岳の祠です。結構小さくて、予想外でした。
↑ご覧のとおりきれいな登山道ですが、とにかく急登つづきで、参りつつあります。
↑下側をご覧ください。霜柱びっちりです。
↑燕頭山に到着です。まだまだ先は長いです。
↑鳳凰三山のひとつで最高峰の観音岳だと思います。今日は、ここを目指します。
↑左は観音岳で、右が地蔵岳だと思います。
↑地蔵岳の象徴、オベリスクが手前の山越しに見えますね。
↑甲斐駒ケ岳です。かっこいい山容ですね。来年目指しましょう!
↑富士山です。やっぱり写真に撮ってしまいます。
↑だいぶ山深くなってきましたね。
↑つららが出現です。山頂とは500mも標高が低くて氷点下だと山頂の気温は・・・。ブルブルブルです。
↑さらに巨大なつらら出現。
↑オベリスクが大きくなってきました。さあ、がんばろ!
↑観音岳だと思います。樹林に覆われて2800mの高山に見えませんね。
↑鳳凰小屋に到着です。閉まっていてまったく人気がありません。
↑地蔵岳経由でなく、近道で鳳凰三山の最高峰である観音岳を目指します。そのためにまず、渡渉です。
↑振り返っての鳳凰小屋です。
↑またまた急登急登急登です。金峰山が後ろから応援してくれているようです。
↑稜線に出ました。このあたりの山の特徴である花崗岩の白砂で覆われています。眩しいくらいです。と同時にものすごい風です。
↑稜線越しにやっと見えました。日本第二の高峰である北岳(3,193m)です。が、冷たい風を受けて、実際にはよく見てません。体感気温はマイナス15度くらいのはずでしたので・・・
↑八ヶ岳方面です。山頂は雲に隠れております。こちらはまだ快晴ですが、急がねばならないようです。
↑地蔵岳です。白い山肌が別世界のようです。
↑目指す観音岳ですが、強風で進めなくなりました。
↑初の山頂未踏での撤退を前に記念撮影しました。写真ではわからないと思いますがものすごい風なんです。
↑少し風が弱まったタイミングで先に進むことにしました。目指す観音岳はあと少しです。
↑なんとか観音岳に登頂です。もちろん誰もいません。
↑三角点と靴です。三角点より高い岩がごろごろしています。ちなみにここはその大きな岩が風をさえぎってくれています。寒さがしのげます。
↑山頂からの展望です。まずは富士山。ほぼ東南方向です。
↑右にパンして南方向です。南アルプスの峰峰のはずですが雲にかかって、判別できません。
↑西方向です。左が北岳。右手が仙丈ケ岳です。いずれも山頂に雲がかかっています。これだけ西から風が吹けば雲も出るでしょう。
↑手前左が高嶺(2779m)、手前中央が赤抜沢ノ頭、手前右が地蔵岳(2764m)、そして中央奥が甲斐駒ケ岳(2967m)です。
↑北方向です。雲がかかっている八ヶ岳。右が金峰山からの稜線です。
↑西方向で、金峰山から秩父、奥多摩の山並みです。
↑富士山の雄姿です。文句なくすばらしい山ですね。
↑次に目指す地蔵岳(オベリスク)です。
↑地蔵岳周辺は白い山並みですが、雪ではありません。そして後ろに控える甲斐駒ケ岳がなんだか凄い迫力ですね。
↑強風でカメラを置いて撮影できないので、手持ちで富士山と撮りました。ものすごい格好ですが、お許しください。
↑そろそろ下山します。さきほど登山者二名が薬師岳方面から来て、私の目の前を通過しました。最高峰の観音岳に目もくれず先に進んだのですが、強風に耐えられなく先を急いでいるのでしょうか?と写真ですが、左の尾根を今日は登ってきました。
↑さっき強風下で通過した稜線を戻ります。相変わらずの強風に何度もしゃがみこんで、風の弱まるのを待ったので、時間がかかりました。
↑ここは強風地帯なんでしょう。ハイマツが芸術的に右に傾いでいます。後ろにオベリスクも見えてるのが、われながら気に入っています。
↑どうです、この白さ。雪のようですね。
↑オベリスク。とても変わっていて、でも心ひきつける容貌です。登ってみたいなあ。
↑赤抜沢ノ頭です。白砂が印象的です。ここを抜ければ、オベリスク直下に出られます。
↑観音岳に振り返ります。寒いのと疲労でこのあたりの記憶があまりありません。
↑さあ、オベリスクが目前です。
↑オベリスクのアップです。すごいオブジェですね。芸術作品ですね、これは
↑高嶺という山です。地蔵岳より高く見えましたが、そのとおりでした。
↑分岐です。
↑天に突き刺すオベリスクの雄姿です。
↑すいません、ほんの少し進んでまた写真とっています。
↑オベリスク直下に到着です。
↑ここにはお地蔵さんが並んでいました。賽の河原というらしいです。なんだか不思議な感じの場所です。
↑オベリスクのアップです。中央やや左から登れるように思えますが、この撮影直後、強風でよろめき倒されました。このような強風下でこの岩塔を登れる力量はないので、撤退することにしました。残念ですが・・・
↑降り始めても絵になるのでついつい写真撮ってしまいます。
↑観音岳です。
↑仰ぎ見るオベリスクです。
↑観音岳と下界です。
↑オベリスクからの下りです。白砂を下っていきます。
↑きめの細かいやわらかい砂でかなり埋まります。スパッツがあれば、快適に駆け下れるところですが、トレランシューズのみなので、砂の入らないように、ゆっくり目に下りました。
↑振り返るとこんな感じです。
↑鳳凰小屋に到着です。観音岳山頂直下で通過した登山者二名が休憩してました。嫁さんのおにぎりを食べて、防寒用に着込んでいたレインウエアを脱いで、出発しました。
↑何かの実が落ちていました。この間食べた「こけもも」でしょうか?
↑登山道で一番怖かったトラバース地点です。木道がかなり傾いでいますが、気をつければ大丈夫でした。
↑木の枝に葉っぱでないものがぶら下がっています。なんでしょうか?
↑燕頭山の笹原です。
↑くだりを快調に走っていると、またやっちゃいました。落ち葉で滑って左足を捻挫です。いててて・・・。この後も痛みを感じつつ駆け下りましたが・・・
↑後半の登山道は、落ち葉で着地点が判然としません。こんな感じで埋もれて、落ち葉ですべるし、落ち葉の下の石は見えないし、結構、駆け下るのが難しく、怖かったですが、最後は慣れて、駆け下っていました。
↑御座石鉱泉に到着です。おばちゃんに登山道異常ないことを報告しました。おばちゃんは、登山者の動向も気にしてましたね。宿泊者の見込みを立てたいように感じました。ちなみに湯治客と見られる私より少し年配のご夫婦がチェックインしてました。ちなみに宿の後ろに見えるのは、観音岳です。
↑宿の番犬が車まで追いかけてきました。でも、いい子でしたよ。
↑帰路の紅葉です。ここらは落ち葉が凄いのでもう少し早い時期ならかなりの見事な紅葉が見られそうです。
↑真っ赤です。清流もあって、ちょっと時期をはずしたのが残念です。
↑逆光の鳳凰山です。
↑さらにズームです。
↑鳳凰山のシルエット
●アクセス
所要時間:御座石鉱泉登山口まで中央高速の韮崎IC下車、約35分。
車道状況:無舗装林道で、凸凹ありながら、セダンでの通行可能レベル。落石は比較的少ない感じです。
●登山道
尾根道でよく整備されており、安全でとても歩きやすい。ただし、標高差1800m近く、しかも急登が延々続くので、健脚向き。オベリスクを除き、鎖場は特になし。
青木鉱泉からのドンドコ沢の登山道は未経験ながら、滝もあるようで、変化があって、面白そうですね。
なお一番楽なのは夜叉神峠からのようです。
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