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2009年10月19日 (月)

農業についてのある考察

先だって当ブログにてご紹介した「カムイ伝講義」において農業に関して以下のような見事な考察がありましたのでご紹介いたします。

 ところでなぜ田畑は肥料を必要とするのだろうか。植物はごくふつうには、放っておいても四季の移ろいの通り、花を咲かせたり草を繁茂させたりする。これは、草木が枯れて死ぬと自らの体が土に還り養分になるからである。そしてまた次の種がその養分を吸収して育つ。その繰り返しはつまり差し引きゼロで、何も失われることはない。しかしここからその植物を取り去り、持っていってしまってもう戻さないとどうなるか。戻るべきものが戻らないなら、土から何がしかが奪われることになる。その取り去る量が大量であれば、土は非常に多くの成分を失い、力をなくしてゆき、ついに植物は土から養分を吸って育つことができなくなる。
 この、「大量に持ち去る行為」が農業なのだ。農業が自然破壊の最初のものだと言われる理由はここにある。(カムイ伝講義 田中優子著より引用)

 農業のイメージは、近年の地球温暖化の防止において、重要な産業という認識の下、人類が関係する事象において、きわめてエコな生業と思いつつあったのですが、結局、人間の営みとは、本質的には自然破壊そのものだということを、この文章によって改めて認識させられました。近年の農業においては、その土地から大量に持ち去ったものを補填する方法をちゃんと整えたわけ(いわゆる肥料)ですが、それが現在においては、化学肥料となっていることを考えると、果たしてどこまで環境に優しいと言えるのか、本当に難しい課題ですね。

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