山小屋(三俣山荘)について
今回、実に久しぶりに山小屋に泊まりました。たぶん、7,8年振りではないかと・・・
せっかくの機会ですので、山小屋について、ご案内することとします。
私が今回泊まったのは、「三俣山荘」という山小屋です。
三俣山荘の概要
北アルプス最深部の三俣蓮華岳と鷲羽岳の鞍部(鷲羽乗越)標高2,550mにあります。居ながらにして黒部源流の山々、特に正面に見える槍・穂高岳の眺めは圧巻です。
・定員 70名
・開設期間
7/1(水)〜10/15(木)の宿泊まで
・料金表
1泊2食(夕・朝) 8900円
1泊1食(朝) 6900円
1泊1食(夕) 7500円
弁当 1000円
素泊 5500円
・食事・喫茶
喫茶メニュー(9:00〜3:30頃迄)
サイフォンコーヒーは名物です。ラーメン・カレーライス・うどん・焼きそば・ビーフシチュー・コーヒー・紅茶・ケーキなど
(3:00オーダーストップ)
概要だけ見ると、かなりホテルに近い感じもするかもしれませんが、だいぶ違います。
通常の宿(ホテルなど)と違うこと
1.基本的に相部屋であること
2.定員を超えても泊まれること
3.サービスは最低限で、基本的にセルフであること
4.料金は現金前払いであること
特に、1と2は日常生活的にもかなり、異なる環境です。
2の「定員を超えても泊まれる」というのは、登山者にとって、とてもありがたいことで助かる部分なのですが、一方、基本的相部屋である以上、定員を超えた人数で宿泊するという劣悪な環境におかれる場合があります。
私が泊まった19日(土)は、5連休初日で、しかも登山口からかなり遠い山小屋だったので、定員を下回る宿泊者でしたが、せまい布団1枚のプライベートスペースのみで、決して快適というわけではありませんでした。
写真付きでご説明いたします。
三俣山荘(宿舎部分)の概観です。鷲羽岳が間近です。
反対側からの概観です。見かけはいまひとつですが、看板に偽りのないすばらしい展望食堂が左側の2階部分です。
受付カウンターです。カプラーメンとかも売ってます。
玄関と靴箱です。山小屋っぽいですが、相当キレイです。たぶん、内装に手を入れたばかりだと思います。
さらに奥の廊下から、受付カウンターと玄関をみたところです。新幹線とかで見たことある公衆電話が置いてあります。
では、お部屋を紹介します。「ななかまど」です。定員は、30名と思われます。
下段窓際が、私の宿泊テリトリー(布団を広げている部分)です。ただ一人の先着者は、上段のようです。
もう一つの相部屋は、ここです。2階というか屋根裏というか、そんなところです。背中側にも同様な感じで展開しております。布団の配置からすると、通路部分にも布団を敷くようですね。
これが、午後6時の状態です。ザックがあふれていますし、すでに何人かは寝ております。とりあえず、今日は布団1枚で一人という状況を確保でき、少し安心したところですね。
共用スペース(寝るところも共用スペースですが)を紹介します。まずは、乾燥室です。雨が降ったときは、ごった返すんでしょうね。奥は自炊場となっております。
奥の自炊場です。洗い場まで散策しませんでしたので、不明です。朝の状態では、持参したバーナーでカップラーメン作っているくらいでした。
洗面所です。実にキレイです。こんなキレイな山小屋は、あまりないかと思います。
男性トイレです。床が木です。
個室トイレ内です。キレイです。バイオトイレとのこと。汚物のみを便器内で処理し、紙は別にゴミ箱に捨てます。
廊下です。明日以降は、相当込み合うらしく、すでに廊下で寝られるように布団が置いてあります。正面奥が、「ななかまど」で、階段のうえが2階の相部屋です。右手が受付カウンターと玄関ですね。
ホテルで言えばロビーあたるような場所。談話コーナーといったところでしょうか?
談話コーナーから廊下を見たところです。ゴザも敷いてあり、この連休中は貴重な寝場所となるのでしょう。
さて、いよいよ展望食堂のご案内です。奥から見た感じで。左でスタッフにより明日の朝食用の弁当箱のセッティングが行われております。
座席数は38席でした。(カウンター除く)
食堂から槍ヶ岳が見えます。山好きにとっては、とても贅沢な光景です。
違う方向の窓からは、鷲羽岳が迫りくるような感じで見えます。
これが、お昼に食べたビーフカレーです。きっちり煮込まれたお肉もちゃんと入っている、ある意味本格的なカレーライスでした。1000円の価値は十分にあると思いました。
これが、宿泊券と食事券です。早出する可能性もあり朝食は頼みませんでした。宿泊券の1F11番が私のテリトリーです。宿泊者が多いと11番に2名とかになるんでしょう。
これが、夕食です。ハンバーグでした。ご飯とお味噌汁はお代わり自由です。
配膳の様子です。知らない宿泊者同士での共同作業になります。皆さん慣れているのか手際が良いです。
夕食時はガスってましたが、その切れ間から、少し夕映え気味の槍ヶ岳が見えました。もっとくっきり見たかったですがね。
そうそう、玄関前の飲み物がおきっぱなしでした。暑ければかなり売れるんでしょうね。ビール飲もうと思っていたのですが、長距離登山の疲労と高度障害であまりに頭が痛いのでやめました。
さて、これで三俣山荘の紹介は終わります。今回の道中、通過した山小屋を紹介します。
一番ふもとに近いわさび平小屋です。
鏡平山荘です。ロケーションとしては、槍ヶ岳と穂高連峰が眼前にあり、このあたりの山小屋としては眺望抜群なところに思いました。
双六小屋です。ここは大きかったですね。相当な人数が泊まれるのではないでしょうか。
双六小屋の幕営地です。湖を前に、広々としていて、気持ちのいい感じです。いつかはテント持って泊まりたいですね。
水晶小屋です。標高2900mだそうです。相当小さい小屋です。電力用だと思いますが、小さな風車が2基、忙しそうに回転していたのが印象的です。(こちらからは見えないですが)
黒部五郎小舎です。山と山の間、鞍部の草原に立つ小屋です。
正面です。他の山小屋と少し離れており、絶好の休憩場所です。
玄関です。今日は布団1枚で2名と書いてありますね。
黒部五郎小舎で食べたラーメンです。ぜったいに味は、普通に比べて数段落ちるはずですが、うまかった気がします。
以上で、山小屋紹介を終わります。久しぶりの山小屋宿泊で、とてもわくわくしました。次は10年ぶりのテント泊かな。
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