聖岳【日本百名山85】
赤石岳とを結ぶ頂稜は下方から見ると3000mの屏風だ。そのスケールは他を圧する。山腹は深い原生林、山稜はお花畑で彩られる。(日本百名山地図帳から引用)
便ヶ島⇔薙畑分岐⇔小聖岳⇔前聖岳 7:26(▽7:29)
距離往復18km 便ヶ島登山口920m 山頂3013m 標高差2093m
2009/06/27
04:00 便ヶ島駐車場着
04:06 便ヶ島口- 11:31
04:34 西沢渡-- 11:11
04:39 渡河完了
06:08 兎岳遠望
06:55 薊畑分岐- 09:42(15分休憩)
07:30 小聖岳山頂 09:19
08:34 前聖岳山頂 08:54
当初、八幡平、岩手山、早池峰山の3座登頂を目指していたが、思った以上に梅雨前線が南下したとの報道から、急遽、南アルプスに変更した。
実は初めての南アルプスとなるのですが、相変わらずの日帰り登山。しかも今回は、かなり無謀な聖岳・光岳縦走での日帰り登山を目指した。(結果は上の山行記録のとおり)
午後3時に自宅を出発し、7時すぎに中央道の駒ヶ岳SAに到着。明日の準備して、弁当食べて、仮眠した。翌深夜1時すぎに起床。すぐに出発した。
飯田ICを下車し、国道152号線を目指して、山道を突き進む。長いトンネルを抜けると国道152号線に出て、ひたすら南下する。上村地区に入り、いよいよ南アルプスの山中を突き進む。星も見え、晴天のようで、とても嬉しい。
やがて完全な山道になる。発電所に到着。ここからはナビに道が載っていない林道を進む。狭い上に落石・湧水も多く、大変な道だ。それでも途中に何台か車が止まっている。予定の3時を大幅に過ぎて、4時に便ヶ島に到着。整備された広い駐車場だ。
着替えも終わっているので、ライトを点けて、すぐに出発。(04:06)
と同時に後続の車もやって来た。登山する人だろうか?2間幅程度の整備された林道を進む。入口にあった熊注意の看板をみると、気持ちがどうも落ち付かない。熊よけ鈴が沢の音で響かないので、要所では手をたたきながら進む。途中、がけ崩れで、大量のガレで林道が何箇所も寸断されていた。そのガレた箇所を踏み越えて進む。
平たい登山道を駆け進むと渡し籠の有る西沢渡に到着。(04:34)
だいぶ明るくなってきた。ライトはいらない感じ。沢を渡ろうとするが、今は雨が降っていないのだが、梅雨時期でもあるためか、助走なしで2メートル跳ばないと、濡れずに渡河できそうにない水量だ。
仕方なく渡し籠を使い方もわからず、初めて使用する。 籠に乗って、ロープを懸命に引っ張り、反対側に進む。少し向こうが高いため、最後のほうはロープを引っ張るのに相当な力が必要になり、疲労困憊して渡った。上体の筋肉はまったく鍛えていないだけに、きつかった。(04:39)
渡河してすぐに、廃小屋を通過し、いよいよ南アルプスの登山ルートらしい樹林の中の長くて急な山道に入る。 樹林が根こそぎなくなっている崩落箇所もあり、滑落の恐怖を感じながら、進む。
樹林の合い間から兎岳らしい山頂を垣間見(06:08)、 またも樹林帯を進む。雨が多いのだろう、苔むす原生林は、なかなか趣き深い。
途中、雉を撃ったりして、何度か偽ピークにだまされ、上りに飽きたころ、薊畑分岐に到着(06:55)
とりあえず、予定通りの時間で何とかなった。
↑ど迫力の聖岳の山塊が見えてきました。頂上まではまだまだあります。
↑やっと小聖岳に到達です。高度障害なのか、かなりペースが落ちてきました。
↑後ろには、南アルプスの南端の光岳に続く稜線が見えます。
↑もう、どっち方面かわかりません。
↑いよいよ聖岳山頂直下の急登が始まります。
↑お花です。なごみます。
↑山頂直下、振り返ると群を抜いた高さになってました。
↑聖岳山頂です。初めての南アルプス3,013mです。かなりばてました。
↑一人で独占した山頂で記念撮影です。
↑赤石岳方面です。
↑さらに東側です。
↑かすかに富士山が見えます。
↑南方向です。光岳って見えるのかな?
↑西方向です。高い山は見えませんね。
↑北西方向です。
↑赤石岳が目の前です。
↑ですが、谷は深くて、とても簡単に縦走できそうにはありません。
↑もうひとつのピークから見た山頂です。
↑方位盤のようです。
↑快晴のもと天空独り占めでしたが、そろそろ下山します。
↑絶壁ですな。
↑標高2,500mはあるのに、こんな感じです。さすが南アルプス。森林限界が高いです。
↑振り返って聖岳を目に焼き付けておきます。
↑光岳方面のパノラマです。
↑かなり崩落が進んでいます。ちょっと怖いです。ここでおにぎり食べながら、今日無謀な計画である光岳への縦走をあきらめました。やはり標高2500m以上の縦走はキツイです。吐きそうな感じなので、ここでの撤退はやむを得ないですね。
↑苔むす登山道に戻ってきました。
↑花?
↑苔こけ苔です。
↑樹林帯ですが、ものすごい傾斜です。転んだら止まりそうにないほどですが、ちゃんとネットが張ってあります。ありがたいです。
↑廃小屋です。もうすぐ渡河地点です。
↑渡し籠です。少しこちら側が高いのか、引き上げるのに難渋し、かなり疲れました。非力さが露呈です。
↑渡河地点の標高です。2000m近く下ったのです。
↑写真中央に猿がいます。驚くべきことに石を投げていました。面白がっているだけなんでしょうが、崩落地点であり、落石を誘発しかねない恐ろしい出来事でした。投石、落石がないことを天に任せて、崩落地点をトラバースします。
↑トラバースした崩落部分です。何箇所もありました。写真ではそうでもありませんが、かなりの傾斜です。
↑最後のトンネルです。
↑駐車場直前です。
↑今更ながら登山ガイド写しておきました。
↑登山口です。出発時は暗かったのでよくわかりませんでした。
↑便ヶ島までの林道はこんな感じです。
↑林道が舗装されている部分でも、かなりの傾斜地を横切っています。沢までの高度がずいぶん高いです。
↑いいかんじの古民家を利用した蕎麦屋に入りました。
↑お店においてあったガイドブックに載っています。
↑「もり」がないので「ざる」を頼みました。しかし残念ながら、味は普通でした。
【参考データ】
便ヶ島から往復18km
駐車場 無料駐車場30台有り、トイレあり
山小屋 聖平小屋あり
温泉 不明
かずさんの日本百名山登頂記録一覧表はこちらです。
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