恐ろしい石鹸の話
我が家に、大事に放置されている石鹸が二つあります。
その石鹸を、家族はちょっと恐ろしがって、そんな扱いになっております。
実は、その石鹸は、私がお礼として新幹線の車内でもらったものです。
それは、徹夜で萩往還マラニックで140キロ走った帰路の新幹線の中でした。
その日は、GW中であり、指定席はなく、のぞみ自由席で、なんとしても座って、かつ眠る必要がありました。事情は、「GW4日で徹夜3回」の記事を参照ください。
自由席の列の5番目くらいに並び、睡眠誘導剤代わりにビールも買って、博多始発で、小倉を経由したほぼ満員ののぞみに乗り込み、何とか2列席の通路側の自由席を確保したんです。すぐにトイレに行って、戻ってきたら、となりのお父さん、かなり酔っ払いで、私に自分のコップ酒を勧めてくれたんですが、私は、とにかく徹夜で眠いので寝る旨、伝えて寝ようとしたんです。
しかし、そのお父さん、一つだけ話しがあると、つごう3回くらい話しかけてくるので、寝るのをあきらめ、ボランティアと思って、話に付き合うことにしました。
そしたら、このお父さん、実は45歳ということで、私とあまり変わらない年齢で、しかも、これがびっくりなんですが、本日、刑期を終えて出所したばかりと言うのです。
刑務所では、懲罰房に長期間入っていたことを自慢げに話し始めるし、しかもそれが結構大きな声なのには、参りました。また、酔っ払っていることもあり、同じ話が何度も出てくるのも、徹夜明けの私にはつらかったです。
が、これは、なかなかできない経験と思い、それはそれは真剣に話を聞いてあげましたよ。
ちなみに、風貌はやせ気味で今どきのメガネをかけており、いわゆる怖い感じの人ではありませんでした。
彼は、大阪が住まいらしく、なぜ刑を受けたかは、聞きませんでしたが、これまで何度も入っているらしいのですが、今回は1年ちょっとなので、凶悪な犯罪で服していたわけではなかったのでしょう。
それで、彼と別れる際に、どうしても受け取ってくれということで、おそらく出所時に支給されたと思われる5,6個ある石鹸のうち、2個を私にくれたのです。まあ、何度も辞退はしたのですが、あまりにしつこく礼を失するかと思い、最後はもらったという訳です。
しばらくは、この石鹸、我が家の中で大事に大事に放置されるんでしょうな。
ちなみに、この石鹸はLUXというブランドのもので高級感がありますが、緑色のマジックで、両方とも684と乱暴に書かれております。
684って?・・・
怖いので尋ねませんでしたが、やっぱ識別番号なんでしょうな。
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それって、すごいですね!
刑務所で作った無添加石鹸・・・?と思ったのですが、LUXとは(笑)
投稿: aquamouse | 2009年5月31日 (日) 21時06分