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2009年5月11日 (月)

第21回山口100萩往還マラニック大会(6)

<萩往還復路後半(釿ノ切峠(ちょうのぎりとうげ)→ゴール・瑠璃光寺)>2009050421
 峠の最高地点を過ぎると、間もなく舗装路から少し外れた萩往還らしい旧道を緩やかに下る。2009050422 山道に入り、激下る。2009050423 ここでライバル170番を再度捉えて、集落に出た。佐々並市(ささなみいち)だった。
 美味しいと評判の豆腐があった。2009050425 写真を撮って、食す。旨かった。ライバルたちも続々到着。若い女子中学生の薦めるレモンのはちみつ漬けを食した。甘酸っぱかったが、元気が出た。隣で豆腐二つ食べる人がいたので、私も申し出て、二つ目を食し、屈伸の後、ライバルたちに先行して出発。2009050426

 すぐに、集落から山裾の道を抜け、舗装路に出る。だらだらと長い上りだ。普段なら歩くところだが、先の少し先ののぼり傾斜が急になっているところまでと走る。ライバルに早々に抜かれたくないからだ。
 しかし、あれほどエイドでは人がいたのに、コースにはランナーがいない。はるか前方のランナーを追う。後ろもかなり離れた。歩き始める。

 一度舗装道路が途切れる。首切り地蔵の地点だ。また、長い上りの舗装路に出る。
 前から、中学一年生くらいの少年とすれ違う。餅を食べないかと差し出してきた。突然の申し出に余裕がなくなっていた私は、遠慮してしまった。あとで思うとせっかくの好意を無にしたみたいで申し訳なかった。
 そう思ってすれ違った中学生の姿を追って振り返ると、133番が追ってきている。すごい勢いだ。さらにその後ろから何か来ている。C185番ランナーも来た。70キロの部の先頭だ。スピードが違う・・・。あっという間に抜かれた。と思ったら、道路を横切った。2009050427

 向かった先は、農家の納屋に開設された私設エイドだった。明朝作っていた、あんこは草もちになっていた。さっきの中学生が持っていたものと同じだった。おばあさんに尋ねると近所の子供でさっきまで手伝っていたとのこと。ここで草もちをもらう。美味しかったので「旨い」と伝えるともう一つ薦められたが、走れなくなるからと遠慮させてもらった。

 厚くお礼を伝えて、走り出すとライバル170番が追いついてきた。エイドに寄らないで、私をパスして行った。

 170番は、きつい上りをものともせず、走り去っていった。夏木原キャンプ場の脇を通り過ぎつつ、他のライバルの存在を振り返りながら確認しつつ、走っては歩くを繰り返して進んでいく。もう後ろは振り切ったようだ。

 やっと舗装路も終わり、山道の萩往還に入る。2009050428 もうすぐ最高地点の板堂峠のはず。きつい上りながら、早足で進む。やがて、深夜の記憶が蘇る太鼓橋似の頂点部に。2009050429
 とうとう最後ゴールまで続く下りの始まりだ。

 気合を入れて、駆け下る。駆け下る。駆け下る。

 つぎつぎと先行するランナーをパスする。まず438番のランナー(こばんざめ走法の彼)をパス。彼はここに居たのか感慨深い。手には長い青竹を持っている。脚にきて、下りはまったく走れる状態でないようだ。ついついこちらは笑顔でパスした。

 あれほど先行された170番も捉えた。彼は、下りで走っていた。それでも私との速度の差は歴然。抜かれると、彼の脚が止まったのが見えた。もちろん、私とて無傷ではない。いつものように親指付け根は、皮が剥けてしまったようだ。顔をしかめながら、かまわず走る。

 好きな下りで走らずして、いつ走る!もう最後まで下りなので、歩けば、ずっと歩くしかなくなる。

 やがて、山道は終了し、舗装路に出る。後ろを振り返ると、赤い選手が追って来るのが見えた。392番か?

 ここまで、かなりのペースのはずだがと、思いつつ、さらにペースを上げた。気持ち的には、下りを跳ねるように駆け下っている。前方のランナーをパスしていく。ずいぶん前に勢い良く抜いていった133番もパス。

 後ろを振り返り、392番の追走を確認するが、姿は見えない。間違いだったのか?(はい、間違いでした。)

 抜き去ったランナーから何人も激励の言葉をかけてもらった。本当にありがたいことだ。

 山口市街がどんどん近づき、やがて市街地に。右折200mで瑠璃光寺の看板が見え、50mくらい前方に250キロのランナーの姿が。しかし、彼は私の姿を確認すると、残り200m全力で駆け出した。

 私は、彼のがんばりに敬意を評して、ペースを上げなかった。

 瑠璃光寺手前には、観光客やすでにゴールしたランナー多数がラストスパートしている選手に声をかけてくれる。いよいよゴールで、私も手を上げて彼らの声援に応える。

 五重塔を右手に左折して、フィニッシュテープに対して、カメラポーズをつけて、最後はゆっくりゆっくりテープを切った。2009050430

 132.8キロを走りきった。ICタグを返して、記録証を発行してもらう。19時間11分56秒だった。

 ゴールして最初に思ったことは、これで予定の新幹線に乗ることができる。(*^^)v

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