第21回山口100萩往還マラニック大会(2)
<序盤(山口市街→防府市街→山口市街)>
午後6時直前となり、エイエイオーの掛け声で、最初の組がスタート!その後、2分毎に、掛け声とともに順々にスタート開始。私の組は5番目、8分遅れで掛け声とともにスタート。序盤、あっという間に先頭になりそうになるも、山口市内の道順を知らないので、自重しつつ、先頭集団で走る。途中、信号待ちが何度かあり、そのうち、同じ組の先頭からは離れてしまった。
1キロちょっと進んだところで、山口市福祉センター近くに。リュックを置いていくため、左折し、75m先のセンターの入り口で、ボランティアの女性にリュックごと預けた。ビニール袋には、入れてもらえることになり、手間と時間が省けて、助かった。
リュックを預け身軽になって、コースに戻ると、同じ組の集団は、私の前方となった。
さて、私の装備でありますが、ライトは両手首と腰にすでに装着し、ポッケに1000円札というきわめて身軽な状態です。防府折り返しのこの部分は、一般道であるとともに、高低差が少なく、都合三箇所のエイドがあるので、軽量化を図って、後半への体力温存の作戦をとった。この決断は、説明会で今回出走するボランティアの青年がそうすると言っていたのに、私も乗らせてもらった格好である。
同じ組の集団を少しずつパスしながら、山口駅前を通過し、 デザインに特徴の有る歩道橋を渡るころには、2分前にスタートした集団の最後尾に追いついた。
凹凸の激しい少し狭い歩道で、彼らをパスしつつ、先を急ぐ。急ぐといっても、疲れにくいフラット走法を維持し、ペース的には、キロ6分(時速10キロ)以上の遅いペースの感じです。
防府の途中に、鯖山峠(14.3キロ地点)という標高200m地点に向かい、そろそろ緩やかではありますが、確かなのぼりが、続き始めました。また、時間も7時近くとなり、かなり薄暗くなってきました。夜目の利かない私なので、腰のライトを点灯しつつ、進む。
その途中に、追い抜かしたランナーに「かずさんですか?」と尋ねられる。なんと、コミュニティサイトのお仲間である『道草倶楽部人』さんでした。
しばし、会話するも、ペースの違いを気遣っていただき、「お先にどうぞ」という言葉に見送られて、先を急ぐことに。実は、家族の強い要望で、明日午後3時の新幹線に乗らなくてはならなくなったもので、遅くとも午後2時ゴール、すなわち20時間以内での完走が至上命題となり、先を急がさせてもらいました。
やがて鯖山峠の直前の最初のエイドである「しゃもじ」(13.7キロ地点)に到着。 13.7k 1:26:39 峠の茶屋的なドライブインのようです。実は、このレース、食事券なるものがあって、この「しゃもじ」と「虎ヶ崎(つばきの館:89キロ地点)」で無料の食事ができるらしい。
早めの食事を取ろうかと思いましたが、『道草倶楽部人』さんが「しゃもじは、往路では、食事が込み合う。」との話どおりだったので、食事は注文しないで、自由に食べられるおにぎり2個を急いでほおばって、出発した。
すぐに、これまでの国道を離れて、かつての峠道に入り、きつい上りが出現。それでも、序盤で元気もあり、周りのペースにもつれられて、ほとんど走って上る。峠を越えると今度は急な下りに。下りで走ると脚の筋肉が壊れるのでセーブすべきなのでしょうが、重力に任せて駆け下る。
やがて、国道に戻り(国道は峠下をトンネルで通過している。)、下りが続く中、折り返しの防府に向けて、快調なペースで進む。
新幹線の高架をくぐり、高速道路をくぐる地下道を進み、大きな橋を渡って、どうやら防府市街に入ってきたようだ。信号も増え、止まることが多くなってきたことに、ストレスを感じるということは、まだまだ調子が良いといいことか・・・。スタッフが立っている左折の地下道を通過し、中心市街地に入ってきたようだ。
すぐに信号に引っかかるが、説明会で何回となく注意喚起されていた交通ルール遵守をランナーみんなが守って、信号どおりに進む。
すると、前方からランナーが!折り返してきた先頭のランナーのようだ。足取りは、軽快そのもの。私とは走りが違うと思いつつ、この地点ですれ違うということは、8分遅れの点を踏まえると、それほど悪くない順位だと思われ、ちょっと安心。
最後の右折をし、1キロほど直進すると、折り返し地点であり第1チェックポイント(CP)である英雲荘(三田尻御茶屋跡:21.5キロ地点)に到着。 21.5k 2:19:39 (LAP 7.8k 50:00)
英雲荘なんて書いてるものだから、てっきり何かの建物かと思っていたら、空き地のような公園のようだった。
エイドステーションは、テーブルに食べ物や飲み物が載っている状態で、雨だったらどうするの?状態でしたが、私的には、手作り感が好印象です。ここでミニクリームパンを3つ食べ、アミノバリュー500ml補給し、再出発。
再出発時は、単独でしたが、信号待ちが続くたびに、集団が増えてきた。どうもこのペースでは、信号に良く引っかかるので、信号が変わると先頭に飛び出し、しばし先行すると、信号ぎりぎりで横断でき、集団から離れた。はるか前方に赤い点滅が見え、これを追うことに。(※赤い点滅は、受付時に渡された点滅装置で、ウエストポーチやリュックや帽子にそれぞれが装着し、安全を確保して走行してます。)
ちょうど、このあたりから上りが始まり、前の走者を捕らえつつ、後続の早いランナーに抜かれつつもあった。
面白いことに、私は上りをゆっくり走っており、走っているランナーには抜かれるものの、歩き始めたランナーは、抜かして差を広げる形で、前後に人がいなくなる状況になってきた。しばらくすると明かりの少ない鯖山峠に入り、上りはきついが、赤い点滅が遠くなって見えなくなると、道を見失いそうなので、ある意味必至で追った。峠を過ぎ、得意の下りになると、先行走者に追いつくいつもの展開。やがて『しゃもじ』に到着。往路では使わなかった食事券を使用。玉子うどんを注文。先を急ぐ気持ちの強い私には、待っている時間が惜しいくらい。やがてゼッケンを呼ばれ、うどんが手にする。 通常の一食より少ない感じ。おにぎり2個も食し、トイレに行って再出発。(休憩12:32)
得意の下りで、いくつかのい集団を追い抜いていくうちに、いつの間にか、単独走行に。先にはまったく赤い点滅が見えなくなった。これが30分くらい続いた。走行距離も40キロを超え、かなり疲れを感じてきたのか、信号待ちが待ち遠しくなりつつなってきて、ちょうど山口駅前で、信号待ちしていると後続からの早いランナーにやっと追いつかれ、そのランナーの後ろを付いて走っているうちに、エイドのある福祉センターに到着。 41.7k 4:55:34 (LAP 12.4k 1:24:14)
靴を脱いで、大広間に進む。2,30人が食事したり、休んでいた。エイドとして置いてあったコンビニのおにぎりを二つ食べ、温かい味噌汁を飲んだ。味噌汁は特にうまかった。 まわりの先輩に「もう走れませんよ!」などと弱音を吐くと、励ましてくれたりとウルトラならではの和やかな交流を楽しみ、しっかり給水したのち、先ほど預けたリュックにウエストポーチから荷物を移し変え、トイレに行って、いよいよ萩往還の山道に向けて、気合の屈伸の後、再出発した。(休憩21:57)
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