第21回山口100萩往還マラニック大会(4)
<萩市内(萩城跡→笠山→東光寺)>
先行して到着した集団は、まだ休憩されているようですが、家族の要望を果たすべく、11分あまりの休憩の後、再出発した。一応右手に、ライトを持って、進むが、萩城の内堀を過ぎて、はて、コースは?そこにちょうどランナーが。ゼッケンをしていないが、こんな時間に走っているのは、レース参加者だと思って尋ねてみると、地元ジョガーのようだった。笠山への進路を教えていただき、その道を進むとすぐに、白い矢印線が路上に引かれていた。
すぐに砂浜の海岸線に出た。(菊ヶ浜というらしい)
その静寂で美しい情景を見ながら、確か幕末に高杉晋作が藩政クーデーターを起こしたときに、船で萩城下に迫った史実を思い出し、この海上にいたのだろうかなど、まったく関係ないこと思いながら、進む。と思われる人に、
すると、公衆トイレを発見。しかも洋式だ。さっき、行きたかったのだが、トイレがなかったので、我慢していたのだが、ちょうどいい案配と、利用する。ちなみになぜ洋式かと言うと、もうかなり脚にきていて、長くしゃがみこめそうにないからだ。(^^ゞ
しっかり用を足すと、夜がかなり明けていた。前方に何人もランナーが確認できた。4,5分経ったからであるが、いい目標ができたくらいに気持ちを切り替えていこうと思い、進む。
250キロの部で疲れきったランナーの足取りは一往に重く、その何人か、抜いていく。なにせ、すでに35時間、約200キロ走っているわけで、歩いて当然、むしろ遅いとはいえ走っていること自体が驚愕すべきことだ。
私も彼らに敬意を表して、抜かすときは、「お先に失礼します。」と一声かけて、抜かしていった。などと、えらそうに書いているが、実は私も、このころいっぱいいっぱいでした。140キロの部も含めて、何人もランナーを抜かしていたが、わき腹が痛くなってきて、走れなくなってきた。先ほど、カロリーメイトなどは食べましたが、わき腹痛になる量ではないはず。少し歩いて、痛みが治まって、また走るが、わき腹痛はまた襲ってくる。何度か繰り返しているうちに、すっかり気持ちが萎えて、とうとう歩き始めてしまった。
笠山への道は、海沿いの平坦な国道の歩道であるが、歩道整備時期が古く、狭い上に、片側にずいぶん傾斜し、路面がかなりでこぼこで荒れている。実に走りづらいからと、言い訳しつつ、歩いていた。
途中、地ビール工場があった。名称が面白い。萩にゆかりがあるといえばあるのだが・・・
買って帰りたいところであるが、ビールのような重いものを買って走るのはきついので思いとどまった。
当然、歩いていれば、走っているランナーに抜かれていく。何十人も抜かれた気がする。さっき抜いた、250キロの部で疲労困憊、年齢は二回りも離れているかもしれないような先輩にも抜かれていく。
笠山は、萩市街の北方5キロくらいの位置に東側から突き出た形の小さな半島だ。萩のユースホステルに泊まったときに、観光した。元火山で、火口跡もあり、また野生の椿の群生地として有名です。
やがて、笠山への左折に入り、再度走ることに。痛みなく何とか走れる。しかし、すっかりスピードは落ちてしまって、走っているランナーには抜かれていく。若い男女のランナーに抜かれ、丸坊主で私の友人であるミッチに似た感じのランナーにも抜かれた。それでも、笠山の周回道に取り付くと、急な上りだ。私はとても走れないが、早歩きで、前のランナーになんとか離されないように付いていこうとする。下りで、詰めて、上りで、離される展開で、がんばるうちに、歩いているランナーを相当抜いていく。丸坊主のランナーさんは、携帯で話していたり、また、私に次のチェックポイントであり、食事場所でもある虎ヶ崎のつばきの館まで、どれくらいでしょうかと話しかけてきた。
さっき、1.5キロの表示があったことを教えた。実は、このあと彼と私は、ちょっとしたデットヒートを繰り返すことに。
海上遥か先に見える萩市街を左手に、半島を先に進み、萩市街が後方変わり、さらに見えなくなって、やがて、第3CPのつばきの館に到着。89.0k 12:13:02 (LAP11.1k 1:38:43)
ランナーが5,6人いた。すぐに注文しようとカウンターに進むと、逆側に10人くらいランナーがいた。出てくるのが、きっと早いだろうと、カレーライスを頼む。すぐに出てきた。一気に食べ始めて、写真を撮ってないこと気が付き、しばし中断。
オレンジが出ているあたりが、心憎い。リフレッシュ効果抜群なんですよね。
水をたらふく飲んで、出発と外に出るが、靴の中の石を取り除き、靴紐をしっかり結びなおして、屈伸して、先に進む。もう花はないが、椿の森を抜け、半島を一周する形で、もと来た道に戻る。説明会では、笠山の頂上にも上ってくださいとのことでしたが、私は以前来たことあるし、まあ、なにより疲労しているので先に進む。
半島の付け根に戻ってきたところで、もうこれ以上、歩くわけにはいかないと、おまじないをかけることに。痛み止めを飲む。
もうこれで、逃げるわけにはいかない。歩くための言い訳はできなくなった。ゆっくりでも、とにかく走り始める。
海岸沿いの国道の歩道は狭いので、笠山に行くランナーと交差しないよう、陸側の歩道を進む。さすがに90キロを過ぎ、疲れは隠せないが、なんとか走れるようになってきた。そうすると、いつの間にか、前後にランナーがいなくなり一人旅に。やがて、第4CP東光寺に向けて左折。やがて前方にランナー発見。抜かして、松蔭神社に突き当たり、左折。ここも懐かしい。笠山から1時間で着くかと思ったが、前半、歩きもあったせいか、1時間を超え、思ったより川沿いの道が長く、東光寺前に到着。97.3k 13:33:12 (LAP 8.3k 1:07:41)
エイドがなく、無人のチャックポイントだった。すぐに、392番のランナーも到着。なんとなく彼に抜かれたくなくて、手持ちのアミノバリューをリュックから取り出し、二口飲んで、すぐに出発。
« 第21回山口100萩往還マラニック大会(3) | トップページ | 第21回山口100萩往還マラニック大会(5) »
「ウルトラマラソン」カテゴリの記事
- 君津ウルトラマラソンの順位・完走率(2021.06.17)
- 君津ウルトラマラソン完走報告(2021.05.09)
- 浜名湖一周エンジョイマラニック100km完走報告(2020.10.16)
- 小江戸大江戸マラニック、幻の1位(笑)(2020.03.01)
- 柴又100Kの大会概要やレース戦略など(2019.05.17)
« 第21回山口100萩往還マラニック大会(3) | トップページ | 第21回山口100萩往還マラニック大会(5) »
コメント